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 去年1月、イギリス南西部を襲った嵐によって、ビーチにボロボロになったテディベアの頭部が打ち上げられた。

 発見者がTwitterでその無残な姿をシェアしたところ、投稿を見た女性ユーザーが、テディベアの修復を申し出た。

 とても手間のかかる作業だが、1年かけてついに生き返った!ボロボロだったテディベアは、新しくかわいいクマのぬいぐるみとして第二のクマ生きるが与えられたのだ。

 これはとっても良いSNSのやさしさの連鎖だね。

【画像】 ボロボロのテディベアの頭部がビーチで発見

 去年1月、イギリス南西部コーンウォールのポースビーチを探索していたトレイシー・ウィリアムさんは、海藻にからまっているテディベアの頭部を発見した。

 ちょうど嵐が去った後だったこともあり、ビーチにはたくさんのゴミが打ち上げられていて、普段ビーチの漂流物を収集しているトレイシーさんは、ボロボロになったテディベアの頭部に興味を抱いた。

ビーチには、大量の海藻が打ち上げられていて、そこはプラスチックでいっぱいでした。

そのため、私たちのグループは何日、何週間、何ヶ月もかけてそれを拾い集めました。

私たちが最初に気づいたのは、テディベアの鼻でした。実際には、それは海藻から突き出ていました。

鼻を引き抜いて初めて、それがテディベアの頭にくっついていることに気づいたのです。(トレイシーさん)

 環境活動をしながら漂流物をシェアしているトレイシーさんのツイッターは、多くのフォロワーを抱えており、トレイシーさんは早速ツイッターでテディベアの1件をツイートした。

 すると、ウィルトシャー州に住むエレノアランスさんという女性から連絡があり、「テディベアを修復させてほしい」という申し出があったという。

1年がかりで修復作業が完了

 去年1月下旬、トレイシーさんからテディベアの頭を受け取ったエレノアさんは、修復作業を申し出た理由について、このように語っている。

これまで、テディベアの復元なんてしたことはなかったんですが、トレイシーさんの投稿を見た時、写真のクマがとても悲しそうに見えたんです。

でも、希望も感じました。このテディベアには、まだ多くの命が残っていると思いました。

レイシーさんから送られた箱を開けた時、テディベアの頭はとても強い海の香りがしました。きっと長い間海に漂っていたのでしょう。

かつて、誰かにとても愛され、大切にされていたに違いないでしょうが、誰のものだったかを知る方法はありません。

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 それでも、ボロボロのクマの頭を修復し、新しいクマとして生まれ変わらせてあげたい。そんな思いで、エレノアさんは13歳の息子と一緒に、まずテディベアに名前をつけることにした。

長い海の旅をしてきただろうテディベアに、息子は千夜一夜物語の中の『船乗りシンドバッドの物語』にちなんで「シンドバッド」と名付けました(エレノアさん)

 エレノアさんは、最初にシンドバッドの顔の穴を直し、次に耳の後ろの修復に取りかかった。

 その後、体の模様を調べたところ、シンドバッドは体高約50cmの割と大きなクマだったことが判明した。

 忙しい合間に作業をするため、時間がかかる。だが、去年6月にようやくボディを縫い合わせ、12月にはファーを付け足した。

 そして今年1月、1年がかりで行ってきたシンドバッドの修復作業がついに終了。その様子をツイッターでシェアすると、世界中の人々から大きな反響が寄せられたという。

セラピーベアとして生まれ変わったシンドバッド

 1 月 14 日のツイートでは、シンドバッドのビフォア・アフターの画像が投稿されている。シンドバッドは、柔らかく美しいテディベアに修復された。

シンドバッドを過度に変えないように注意しながら修復してきたので、まだ同じ目と鼻を持っていて、耳の先はほんの少しですが元のまま破れた状態になっています。

これから、シンドバッドはセラピーベアとして新しく生まれ変わります。

 エレノアさんは、すでにシンドバッドを地元の介護施設に連れて行ったそうだ。

入居者のみなさんは、シンドバッドを喜んで抱きしめていました。シンドバッドは人々の大きな癒しになったようです。

これからも、様々な訪問で私に同行してくれる予定です。

打ちのめされて負傷した過去を乗り越え、生まれ変わって未来を生きていくシンドバッドの物語は、ある意味私たち全員が理解し、共感できる事実です。

 エレノアさんと息子は、次の学期休みに、シンドバッドが最初に流れ着いたコーンウォールを訪れる予定をしているそうだ。もちろん、シンドバッドも一緒に連れて行くと話している。

References:Teddy bear lovingly restored after washing up on beach in storm / written by Scarlet / edited by parumo

 
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