ボーンマスは30日、ローマからウルグアイ代表DFマティアス・ビーニャが今季終了時までのレンタル移籍で加入することを発表した。

 プレミアリーグ残留を目指すボーンマスがウルグアイ代表の左サイドバックを獲得した。イギリスメディア『アスレティック』によると、レンタル料は50万ユーロ(約7100万円)だという。ボーナス条件を満たした場合はこの金額が75万ユーロ(約1億1000万円)まで上昇する見込みだ。なお、ボーンマスは契約に買い取りオプションが付いていることを公表している。『アスレティック』によると、買い取りオプションを行使した際の移籍金は1500万ユーロ(約21億円)に設定されているようだ。

 今季は3シーズンぶりにプレミアリーグ復帰を果たしたボーンマスだったが、ここまで残留争いに巻き込まれている。プレミアリーグでは20試合を消化した段階で勝ち点「17」の獲得にとどまっており、現在の順位は降格圏内の18位。今冬の移籍市場ではロリアンからブルキナファソ代表FWダンゴ・ワッタラ、ウェストハムから元アイルランド代表GKダレン・ランドルフブリストル・Cからガーナ代表FWアントワーヌ・セメニョを迎え入れており、ビーニャはクラブにとって今冬4人目の補強となっている。

 ビーニャは1997年11月9日生まれの現在25歳。母国のナシオナルでプロキャリアをスタートさせた。2019シーズンには3シーズンぶり47回目となるカンペオナート・ウルグアージョ(ウルグアイ1部リーグ)の年間優勝に貢献。自身は34試合の出場で5ゴールを挙げ、年間最優秀選手に輝いた。同シーズンの終了後にブラジルのパルメイラスへと完全移籍。パルメイラスでも左サイドバックの主力に定着し、加入初年度にはコパ・リベルタドーレス優勝に貢献。2021年夏にローマへと完全移籍で加入し、ヨーロッパ初上陸を果たした。昨シーズンは公式戦37試合のピッチに立つなど、ローマの主力として活躍。ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)優勝も経験した。しかし、同シーズンの終盤からベンチを温める機会も少なくなく、今季はここまでセリエAヨーロッパリーグ(EL)で7試合の出場にとどまっていた。

 また、2019年9月にはウルグアイ代表デビュー。以降はコンスタントに代表メンバーに名を連ねており、コパ・アメリカ2021やFIFAワールドカップカタール2022にも出場した。これまでに代表通算で28試合に出場している。

【画像】ローマDFビーニャがボーンマスへ加入

ウルグアイ代表の一員としてカタールW杯にも出場していたビーニャ [写真]=Getty Images