犬によるイタズラは、可愛いだけで済む小さなことから飼い主が頭を抱えてしまうほど大胆なものまで様々だが、今回は明らかに後者のイタズラをしてしまった犬の姿を捉えた動画が話題を呼んでいる。もちろん犬に悪気は無かったが、飼い主は300ポンド(約4万8千円)もの修理費を支払うことになってしまった。スコットランドのニュースメディア『STV News』などが伝えている。

スコットランド東部ファイフ、ケルティ在住で秋田犬ミックス犬“エンジェルAngel、4)”とそのきょうだい“デーモンDemon)”、“ベアー(Bear)”を飼っているスザンヌ・コーネリーさん(Suzanne Connelly)は今月26日朝、支度を整えて子どもたちを保育園へ送るため家を出た。

スザンヌさんが外出してからしばらくすると、家にいたスザンヌさんの息子は家の前を通りかかった人に「あなたの犬がドアをかじって外へ出ようとしていますよ」と告げられた。急いで玄関に向かって確認してみると、そこには大きな穴の空いた玄関ドアの前で疲れて座り込むエンジェルの姿があった。

イタズラの瞬間を捉えた動画には、一心不乱にドアに噛みつき穴を大きくするエンジェルの姿が映っていた。最終的に穴はエンジェルの頭が通るほど大きくなってしまい、穴に前脚をかけて外を眺めるエンジェルの姿も捉えられていた。

スザンヌさんが子どもたちを保育園に送り届けて帰宅するまでの時間は30分ほどだったが、エンジェルは大好きなスザンヌさんが出かけてしまった寂しさから玄関ドアを噛み始めたようだった。スザンヌさんは「エンジェルは玄関ドアのポスト部分からイタズラを始め、ポストをドアから剥がして噛み始めました。郵便配達員が来たようですが、この様子を見てドアに近づくのを止めたみたいです」とやんちゃなエンジェルのイタズラについて明かした。

エンジェルが玄関ドアをかじる様子を捉えた動画がネット上でシェアされると、その豪快なイタズラに「外の空気が吸いたかったのかな?」「うちの子も同じことをしそうで笑っちゃった」「郵便配達員があまり好きじゃなかったのかも」「どうやってドアを修理するんだろう」など驚きや笑いのコメントが多数あがった。

一方で「飼い主がちゃんと散歩させていないから運動不足なのでは?」「この犬はネグレクトを受けているのかも」など犬の飼育環境を心配する声も寄せられており、スザンヌさんのもとに動物愛護団体が訪れることになった。調査の結果、スザンヌさんは愛情深く世話をしていることが分かり、単にエンジェルは「イタズラ好きでやんちゃな犬」ということで帰っていったそうだ。

エンジェルに噛まれ大きな穴が空いた玄関ドアは丸ごと交換することになり、その費用は300ポンド(約4万8千円)にのぼった。スザンヌさんは「エンジェルは時々おもちゃを噛んでいますが、今まで今回のようなことはなかったですし、(この事態に気付いた時)まずはエンジェルがケガをしていないかそちらの方が心配でした」と当時を振り返っている。

予想外の出費になってしまったが、スザンヌさんは「私たちはエンジェルを愛しているので罰を与えるなんてできません。たとえドアの交換に300ポンドかかるとしてもただの笑い話ですよ。今度から(外出時には)エンジェルも一緒に連れていこうと思います」とコメントした。

ちなみに過去にも留守番中の犬がやらかしてしまったケースが発生しており、「強盗が入ったのかもしれない」と緊張が走るほどの破壊ぶりに多くの人が驚いていた。

画像は『The Scottish Sun 2023年1月27日付「‘BIG SOFTY’ Family landed with £300 bill after mischievous dog CHEWS through front door」(Credit: Marc King)』『STV News 2023年1月27日付「Family’s £300 bill after ‘big softy’ dog chews through front door」(Fife Jammers via Supplied)(Suzanne Connelly via Supplied)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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