恋人のことを大切に思うのは大事なことだが、海外では恋人が仕事を解雇されそうだと知った男が、恋人の上司にあり得ない反撃をした。

 イギリスランカシャー州で35歳の男が、恋人の女性(年齢不明)が職場から解雇の警告を受けたことを知り、女性の49歳の上司に暴力を振るって大けがをさせた事件の裁判が行われたと海外ニュースサイト『The Daily Star』と『Birmingham Live』、『Mirror』などが1月15日までに報じた。

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 報道によると、女性は同州にある2つ星ホテルで清掃員として働いていたという。2022年の春ごろ、同ホテルのマネジャーの男性が女性に対し、仕事が十分でなく部屋の清掃が行き届いていないと注意した。その場では解雇せず、再び女性にチャンスを与えた。

 しかし2022年4月、仕事ぶりが向上しなかったことからマネジャーは女性と話し合うため女性の家を訪れた。マネジャーはそこで、今後きちんと仕事をしなければ解雇されるだろうと言った。なお、女性の仕事のどのような点が不適切だったのかは不明であるが、マネジャーは女性に対し、解雇される可能性があると「非常に強く」言ったという。

 マネジャーはその後、バーに移動し友人らとアルコールを飲んでいた。するとバーに男が現れた。マネジャーとの対面時に男が女性宅にいたのか、不在で女性が詳細を話したのかは不明だが、男は女性が解雇の警告を受けたことを知っていて激怒していた。マネジャーは男に店の外で話すように言ったが、外に出た瞬間に男は足を蹴ってマネジャーを地面に倒し、馬乗りになって頭を何度も殴ったという。

 男は目撃者らに取り押さえられて、マネジャーは自宅へ帰った。この時点で警察には通報はされていなかった。またなぜマネジャーがバーにいると男が知ったのかは不明である。

 マネジャーは自宅に帰ったが、翌日ひどい痛みで目覚めたため通院。受診したところ、首の骨が折れていることが発覚。全治5週間のけがをした。けがが判明して警察に通報が行き、男は逮捕された。警察によると犯行時、男は10パイント(5680ミリリットル)のビールを1本と2本のボトルビール(容量は不明)を飲んでいたそうだ。

 このほど男の裁判が行われ、暴行罪により男には12カ月の刑務所行きが言い渡された。また法廷では、男が暴力で過去に複数の有罪判決を受けていたこと、女性への暴力の疑いで警察が捜査中だったことも明かされた。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「恋人のためとはいえ首の骨を折るほどの暴力を振るうなんて普通じゃない」「暴力はいけないが男は恋人のことをとても大切にしていたのだろう」「解雇されるまでとは、よほど恋人の仕事が雑だったのだろう。解雇される前に注意を受けているのに改善されなったことも問題」「家にまで出向いて注意をしたマネジャーは誠意がある」「わざわざ家にまで出向いて注意をするか。男はマネジャーが女性に好意があると思って嫉妬した可能性もある」「過去にも暴行で有罪になっていたのに普通に生活していたことが怖い」といった声が上がっていた。

 大切な人のことを思い行動するのは決して悪いことではないが、人を傷つけましてや法に反したことをするなど決して許されない。

記事内の引用について
「Thug breaks hotel manager's neck in furious row over girlfriend's cleaning standards」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/thug-breaks-hotel-managers-neck-28958169
「Thug unleashed attack on hotel manager after girlfriend was 'threatened with sack'」(Birmingham Live)より
https://www.birminghammail.co.uk/news/uk-news/thug-unleashed-attack-hotel-manager-25982717
「Hotel manager brutally bashed by stranger in row over his girlfriend's cleaning habits」(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/uk-news/hotel-manager-brutally-bashed-stranger-28958015

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