政府関係者になりすました犯人たちは工場に侵入した後、銃で脅して金品を強奪する計画を立てていた。しかしどこかで情報が漏れ、犯行に及ぶ前に待ち構えていた警察官にあっけなく逮捕されてしまったという。南アフリカのニュースウェブサイト『IOL』などが伝えている。

南アフリカヨハネスブルグ南部エイケンホフ(Eikenhof)にある食用油の生産工場「Golden Fry Factory」で1月27日、強盗グループが犯行に及ぶ前に全員逮捕された。

ヨハネスブルグ都市警察署(JMPD)のツォラニ・フィフラ氏(Xolani Fihla)は今回の逮捕劇について、JMPDの覆面チームと南アフリカ警察(SAPS)の犯罪情報チームの連携による成果と明かしている。フィフラ氏によると「犯行グループが工場の強盗を計画している。また彼らは2台のフォルクスワーゲン・ポロ、1台の白色のフォードレンジャー、1台の白色のトヨタ・ハイエースの計4台の車で移動しており、武装している」という情報を警察が入手したことから、覆面チームと犯罪情報チームの合同特別グループが設置されたそうだ。

この日は合同特別グループが同工場で配置に付き、監視していると事前に入手した情報どおり車が4台やってきた。そこであっけなく逮捕されたのは、南アフリカ人4名、ジンバブエ人6名の計10名で、彼らは殺人未遂、強盗の共謀、労働省職員になりすました詐欺罪、そして違法な銃器の所持の容疑がかけられ、さらにジンバブエ人は入国管理法違反の罪にも問われることになる。

労働省の職員になりすますため、犯人たちは用意周到だったようで、彼らが乗ってきたフォルクスワーゲン・ポロの1台には失業保険基金(UIF)と労働省のステッカーがドアに貼られていた。そしてもう1台には政府専用のナンバープレートが通常のナンバープレートの上から装着されていた。車の偽装だけでなく労働省の名刺まで持っていたが、肝心の情報が事前に漏れたのが運の尽きだった。

画像は『Sedibeng Ster 2023年1月30日付「Suspects nabbed for attempted murder, business robbery and possession of illegal firearms」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN

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