近年、急激に設置数が増えている「自販機グルメ」。購入できるメニューのバリエーションも増えています。そんな中、リクルート東京都千代田区)が運営する外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が、「自販機グルメ」に関する調査を実施し、その結果を発表しました。

 調査は、2022年11月18~20日にかけて、全国の20~60代の男女を対象に、インターネットで実施。男性515人と女性518人、計1035人から有効回答を得たものです。

 ホットペッパーグルメ外食総研では、ピックアップした「パスタ」「牛丼」「カレー」など51メニューの中から、「買ってみたい自販機グルメ」について質問。

 3位は20.2%同率で「ラーメン(冷凍)」と「チャーハン(冷凍、温かい状態のものなど)」が選ばれました。2位は21.4%の「チーズケーキ(冷凍)」。1位は29.0%となった「餃子(冷凍)」でした。

 また、「自販機グルメのよいと思うところ」についても質問。3位は「人とやり取りせずに買えるところ」で27.6%、2位は「お店まで行かずにお店の味を楽しめるところ」で43.5%、1位は「いつでも買えるところ」で52.0%という結果になりました。

 一方、「自販機グルメの苦手なところ」についてでは、3位が「お店で食べる味と微妙に違うところ」で23.3%、2位が「衛生的に心配」で29.5%、1位が「出来たてよりも味が落ちるところ」で31.0%でした。

 同調査では、「あなたが食べてみたいと思う『夢の自販機グルメ』は何ですか?」という質問も実施。「世界各国の料理が楽しめる自販機」(茨城県・30代女性)、「各地のB級グルメが選べる自販機があれば面白いと思う」(宮城県・60代女性)、「夜中にケーキが買える自販機」(群馬県・20代女性)、「定食を丸ごと売っている自販機」(群馬県・20代女性)といった声が集まりました。

ホットペッパーグルメ外食総研」の研究員によると、「自販機グルメ」が急激に増えた背景について「冷凍技術が進歩し、解凍による味の劣化を抑えられるようになったこと、そしてコロナ禍の苦境で販売チャネルを増やそうとした外食店による企業努力があると考えられます」と見解をコメント。

 続けて、「『自販機グルメ』に対して『味が落ちる』『衛生的に心配』といった声もまだありますが、『いつでも買える手軽さ』や『自販機から料理が出てくる面白さ』は今後ますます伸びていく要因になると考えています」とし、「『自販機からおいしい料理が出てくる』というのは、『蛇口からジュース』と同様に夢のあるお話。外食店がさらなる努力を重ね、夢が現実になる日も近いかもしれません」とコメントしています。

オトナンサー編集部

あなたが買ってみたい「自販機グルメ」は?