育児放棄は社会問題の一つとなっているが海外では、あるものに育児を任せた父親が逮捕された。

 ウェールズで、27歳の父親が5歳の娘を家に一人残して逮捕。父親は警察に対し、音声アシスタント機器「アレクサ」にベビーシッターを任せたと話していると海外ニュースサイト『Mirror』と『The Daily Star』などが1月7日までに報じた。

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 報道によると父親は2022年8月のある日、午後8時頃、恋人の女性とバーに酒を飲みに出かけたという。女性とは8月の時点で交際7カ月だった。男には5歳の娘がいたが、男は娘を寝かせた後、ベッドサイドアレクサを置いて娘を一人にして家を出ていた。男の自宅からバーまでの距離は不明である。

 男はバーでアプリを使用し、アレクサを通して娘の様子を監視していた。映像を見ていたのかなど具体的にどのようなアプリを使用していたのかは不明だが、娘のいびきを聞くようなものだったという。なお、男は娘の母親である妻とは離婚しており、娘が常に男の家に住んでいるわけではなく、事件当日は男が娘の世話をする日だった。

 男と女性は何件かのバーをはしごした後、一緒に女性の家に行った。日付が変わった翌午前2時頃、女性の家から悲鳴が聞こえたとして隣人が警察に通報。通報から10分後、警察が女性の家に到着すると男と女性が口論していた。女性の首元には首を絞められた痕があり、のちに男が女性の首を絞めたことが判明している。女性は警察の調べに対し、首を絞められたことは覚えているものの、それ以前のことは覚えていないと言った。一方で「男の家には娘が取り残されている」と警察に伝えた。

 女性の証言を受け、警察が捜査したところ、男の娘が一人で自宅に残されていたことが発覚した。男は育児放棄を認めた一方で、娘の世話をアレクサに任せ「積極的に娘を家に置いてきた」と話したそうだ。

 2023年1月に裁判が行われ、男には女性の首を絞めた意図的な暴力の罪と育児放棄の罪で有罪判決が下された。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「夜中に幼い娘を一人にするなんてあり得ない。しかもアレクサがベビーシッター代わりになると思っているなんてどうかしている」「親として責任がなさすぎる。機械に子どもは守れない」「男はやりすぎだけどデバイスに頼る親はこれから多くなりそう。危険であることをもっと広く知らせるべき」「女性の首を絞めているし、娘に対して虐待などしていないかも調べてほしい」といった声が上がっていた。

 男は女性に対してと娘に対して、自身がどれほど残酷なことをしたのか罪と向き合い深く反省すべきだ。

記事内の引用について
「Dad convicted of child neglect after leaving Amazon Alexa in charge of 5-year-old girl」(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/uk-news/dad-convicted-child-neglect-after-28891104
「Dad convicted 'after leaving Amazon Alexa to babysit five-year-old while he went to pub'」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/dad-convicted-after-leaving-amazon-28896565

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