ヒートテック

冬の基本装備といえば、やはりヒートテック。街を歩く人々の服装は十人十色だが、「インナーヒートテック」という共通点を持つ人はかなり多いはず。

現在ツイッター上では「謎のヒートテック」が話題となり、多くのユーザーを混乱させていることをご存知だろうか…。

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■突如現れた「顔面ヒートテック」

1日深夜ごろから、ツイッタートレンドに突如「顔面ヒートテック」なるワードが浮上した。

「顔面」と「インナーアイテム」という組み合わせに首を傾げた人も多いかと思うが、ユニクロでは同じくインナーアイテムのエアリズムから派生した「エアリズムマスク」を展開。2020年6月の発売当初は同商品を求め、大勢の人々が店頭に押しかけるほど人気を博していた。

そうした背景もあってか、突然現れたトレンドワードに対して「どうやら、顔の周りを温めるユニクロの新商品が発売されるらしい」と想像するツイッターユーザーが続出したのだ。


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■ユニクロをめぐる「失言」が原因?

しかし、じつはこちらの「顔面ヒートテック」はユニクロの新商品などではなく、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)における、番組MC・谷原章介の発言内容に端を発するものである。

1日放送の同番組では、国内の子供の貧困問題に長く取り組む女性や支援団体を紹介するVTRが流れ、これを受けて谷原は「子供たちってみんなが同じように、たとえばユニクロみたいな安い服を着ていたりとか、きちんと携帯とか持っていたりするんで貧困が見えなかったりする」と発言。

「外見や持ち物からでは子供の実情が見えにくい」という趣旨の発言と思われるが、ネット上では「ユニクロのこと馬鹿にしてません?」「一般人と価値観ズレてそう」「ユニクロみたいな、で止めておけば良かったと思う」といった疑問の声が続出する事態に。

一方で「ユニクロが安いのは事実だろ」「安いのと品質が悪いとかの話は別問題だから、これそんなに怒るところ?」などの声も少なからず上がっており、谷原の発言は文字通り「賛否両論」となっている。


■新たなネットスラング爆誕か

ヒートテック

こうした状況を受け、ツイッターのとあるインフルエンサーは「ユニクロみたいな安い服」発言に憤るユニクロユーザーの様子を、ユニクロ商品と絡めて「顔面ヒートテック」と表現したのだ。

ネット上には「顔面蒼白」の状態を指す「顔面ブルーレイ」という表現が存在するほか、怒った相手を煽る際には「顔真っ赤だぞ」というフレーズが常套句になっていたりと、「顔」に関連したスラングが複数存在する。

件の「顔面ヒートテック」には「怒りで顔が真っ赤になる=まるで顔面にヒートテックを着用したようだ」という意味が込められているのだろう。

なお、ヒートテックは「水分を吸収する」という特性上、着用した箇所に乾燥が生じやすいため、万が一「顔面ヒートテック」が商品化した際は小まめに保湿を行なわないと、顔周りが尋常でなくカサカサになりそうだ…。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

ネットで波紋の顔面ヒートテック、ガチで誤解する人続出 ユニクロ新商品と思いきや…