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 球春到来、1日にキャンプインを迎え、早速各球団の取り組みが伝わってきている。就任2年目となる新庄剛志監督(51)率いる日本ハムも昨年の最下位からいかにチームを浮上させるかに注目が集まる中、現役時代はロッテの捕手として活躍、WBC日本代表としても世界一に貢献、引退後は野球解説者として活動する里崎智也氏が1日、自身のYouTubeチャンネル『Satozaki Channel』を更新。新庄監督が目指す優勝に向けて、日本ハムのポジション争いの現状について語った。

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 開幕スタメンを目指して、選手たちがしのぎを削るなか、毎年のように記事になる監督の「全員横一線でスタートです」という言葉に、決して全員横一線でスタートできるはずがないと、里崎氏は切り込む。それもそのはず、昨シーズンの成績などを考慮すれば、スタメンが確実視されているチームの中心選手と、良い成績を残すことができなかった選手やルーキーなどでは、スタートラインは確実に違ってくる。監督という立場から、選手たちのモチベーション向上や、記者のためにリップサービスしているだけとも考えられる。

 そんな状況を疑問視した里崎氏が、12球団の戦力状況を客観的に見て、レギュラーが決まっていないサバイバルポジションと選手について分析。新シーズンに向けたキャンプでのチームの強化ポイントを明らかにするとともに、キャンプを観に行くファンに向けた注目すべきポイントの紹介としての目的も兼ねた動画だと語った。

 この日は昨年のパ・リーグ最下位となった日本ハムを紹介。昨年は、新庄剛志監督(51)の就任1年目という事もあり、「トライアウト」として選手全員を一軍の試合で使うなど、戦力の見極めに時間を費やした。しかし2年目となる今年は、目標は優勝一択と退路を断ち、メンバーも固定して勝ちに行くことを明言している。

 そんな日ハムの中で先発が確約されているポジションとして、「確約されてるのは松本と上川畑だけちゃう?」と、昨年ルーキーイヤーながら打率.291を残す勝負強さで、“神川畑”とファンにも鮮烈な印象を残した上川畑大悟内野手(26)と、首位打者を獲得した松本剛外野手(29)の2ポジションのみだと成績を元に予想。それ以外のポジションは確約された選手はいないと、日ハムにおいてのサバイバルポジションは他球団にくらべても多いとした。

 ただ、あくまで確約されているわけではないとしながらも、野村佑希内野手(22)はサードで新庄監督が使うのではないかと予想、宇佐美真吾捕手(29)、オリックスから加入した伏見寅威捕手(32)の併用が予想される捕手についてもほぼ確定に近いとした。

 さらには昨年、清宮幸太郎内野手(23)が主に守ったファーストについても、「まだまわりが勝てるチャンスがある」とコメント。清宮がポジションが確約されるほどの成績はまだ残せていないと判断し、スタメン確定とはならなかった。清宮は昨年はキャリアハイとなる18本塁打をマークしながらも、守備や攻撃面の判断など改善が期待されている。

 動画内では他にも日ハム投手陣のサバイバル状況についても詳しく語っている。このシリーズは1日の時点で、ロッテ・楽天・日ハム・中日・巨人の5チームが動画化されており、この先も1チームずつ紹介されていく予定となっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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