ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の2023年2月第1週号を発行しました。今週号では、機械設備業界、機械伝動設備業界、IPCメーカーの維田科技と台湾電力設備製造業の市場分析を紹介します。

<最新号目次>
  • 台湾ゴム・プラスチック加工機械設備製造業の振り返りと2023年の展望
  • 台湾機械伝動設備製造業の輸出入概況と主要メーカーの動向
  • 防爆・防水対応IPCメーカー 維田科技(Aplexテクノロジー
  • 台湾電力設備製造業の市場分析と2023年の展望
< 台湾ゴム・プラスチック加工機械設備製造業の振り返りと2023年の展望>
一、産業概況

 台湾ゴム・プラスチック加工機械設備製造業の2022年1~8月の生産額は前年同期比2.35%減の156億2000万台湾元、販売額は0.73%減の157億4900万元で、いずれも前年同期を下回ったものの、減少率は上半期(1~6月)より縮小した。
 上半期は▽車載用半導体の供給不足を受けた自動車の世界販売台数の減少、▽米利上げにより世界の製造業が投資に慎重になったこと、▽台湾の従来型製造業が輸出受注の減少を受けて生産量を減らしたことの影響を受けたが、▽中国上海市での新型コロナウイルス感染対策のロックダウン都市封鎖)が解除され、多くのメーカーの生産が大幅に回復していること、▽温室効果ガスの実質排出ゼロ(ネットゼロ)実現に向けてガソリン車の販売禁止などを推進する各国で電気自動車(EV)の販売台数が伸びていること、▽各自動車メーカーが車体の軽量化を進めており、部品メーカーが金属部品の代わりにプラスチック部品を使用することが多くなったことから、ゴム・プラスチック加工機械設備の需要が拡大した。
 22年7月以降は車載用半導体の供給不足も徐々に解消され、米国や中国でEVを含む自動車の販売台数が増えてきており、台湾当産業の輸出受注の増加につながっている。このため、台湾当産業の下半期(7~12月)の生産額、販売額は前年同期を上回り、22年通年の生産額、販売額も前年比小幅プラスとなる見通しだ。

二、カテゴリー別の販売状況
 プラスチック射出成形機の22年1~8月の販売額は79億4600万元で、前年同期比0.45%増加した。巣ごもり需要の鈍化などを受け、3C(コンピュータ、通信、家電)製品向けの需要は低下したものの、自動車の車体軽量化を実現するためにプラスチック部品の開発を強化するメーカーからの調達需要が拡大した。原材料価格の上昇を受けたプラスチック射出成形機の値上げも寄与した。

三、2023年の展望
 複数の国際シンクタンクの予測によると、23年の世界経済成長率は前年より鈍化する見通しだ。23年の世界経済成長率予測を下方修正した国際通貨基金(IMF)は、米国の23年の経済成長率は1%、欧州連合(EU)は0.5%に低下すると予想している。米国はインフレ、金融引き締めの影響を受け、EUはインフレウクライナ戦争の影響を受けるとの見方だ。一方、新興国では前年並みの経済成長率が続くとみている。世界的なサプライチェーン再編が進む中、新興国での旺盛な投資が続くとの見方だ。
 プラスチック製品の主要生産地域である東南アジアも安定的な経済成長が続く見通しで、台湾当産業は東南アジア向けの需要が期待できる。また、EVの世界販売台数増加と自動車車体の軽量化に伴い、高精度なプラスチック射出成形機、プラスチック押出成形機の需要が拡大し、台湾当産業の23年販売額は前年を上回ると予想される。また、台湾政府は域内プラスチック射出成形機メーカーのスマート工場設置を支援しており、台湾当産業の国際競争力向上につながる見込みだ。(続く)
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