Twitterユーザー「フィギャン(Figen)」さんが先月29日、米マサチューセッツボストン動物園で撮影されたという“アリクイ”の動画を投稿したところ、困惑する人が続出した。動画のアリクイは頭が2つあるように見え「目の錯覚?」「フォトショップでしょう?」といった声が殺到したのだ。「いったい何が起きたか?」の声に応え、英ネットメディア『The Sun』などが伝えた。

動画が撮影されたのはマサチューセッツボストンフランクリン・パーク動物園で、昨年8月にInstagramに投稿されたものを先月末、フィギャンさんがTwitterに再投稿して注目された。

人々を困惑させたのはその“頭”で、朽ち木を前に捕食するアリクイの胴体は1つにもかかわらず、頭が2つあるように見えるのだった。

そうして動画は拡散を続け、次のようなコメントが寄せられた。

「え? 細長い顔はよく見るけど、手前の白い顔は何? 違う動物が2頭並んでいるの?」
「フェイクでしょう?」
「目の錯覚?」
「これは一体何?」
フォトショップでしょう。」
ガラス越しに撮影されているから、人の足まで見えるけど…。」
「2つの頭が競い合って餌を探しているようだ。」
「1つはアリクイ、1つはヤギのよう。」
「3本足しかなくて、尻尾はクジャク? それに靴を履いているようにも見えるね。」

ところがアリクイに詳しい人が、「これはフェイクでも双頭の動物でもない。手前に見える白い頭はオオアリクイの前足だよ!」と説明、真実を知った人々は「おおお! そういうことか!」と歓喜の声をあげたのだった。

実はアリクイには歯がないため、アリ塚などを強力な前足の爪で崩し、それからシロアリやアリを細長い舌で舐めて捕食するという。つまり動画の中のアリクイは、第2の頭のように見える前足を器用に使い、鋭い爪で朽ち木を崩していたことになるわけだ。アリクイの舌は伸ばすと60センチにもなるそうで、粘り気の強い唾液でアリを捕えていくという。

ちなみに科学、テクノロジー、宇宙、医学などをテーマにしたネットメディア『Science Times』によると、オオアリクイアリクイの中では最大で、大きいものでは体長240センチまで成長、体重は27~45キロになるそうだ。全体的に灰色がかった茶色だが、胸から背中にかけて黒い毛が生え、前足は白い。この白い前足には目鼻のように見える黒い模様があり、捕食者を怖がらせて追い払ったり、カモフラージュの役割を果たすという。

画像は『Figen 2023年1月29日付Twitter「I’m so confused! WTH??」』『The Sun 2023年1月31日付Twitter「HEAD SCRATCHER Anteater at Boston Zoo appears to have TWO HEADS ― can you figure out what’s happening?」(Credit: MIAMI HERALD)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト