未成年が性的被害に遭う事件は後を絶たないが、海外では加害者が被害者の少女に対して再びあり得ない行為をしようとした事件が起きた。

 イギリスロンドンで、21歳の男が未成年の少女らへ性的な画像を送り、また画像を送るよう言っていたことが分かり逮捕。さらに制服を着て男子学生になりすまし、14歳の被害者少女が通う学校に侵入しようとしていた事件の裁判が行われたと海外ニュースサイト『The Daily Star』と『Mirror』などが1月26日までに報じた。

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 報道によると、男は当時20歳だった2022年春ごろ、女性によくある名前を使ってSnapchat、Instagram、WhatsAppといったSNSのアカウントを作成し、10代の少女になりすまして複数の少女とコンタクトを取った。男は何人かの少女とやりとりを重ねた後、「12歳の弟のアカウントも追加してほしい」とお願いして、少女たちは受け入れた。男が弟のアカウントと伝えていたのは、男自身が作成した男の2つ目のアカウントであった。

 弟になりすました男と少女らは、最初は何げない会話をしていたが、男は数週間後に露骨に性的な画像を送り始めた。その後、性的な写真を送った見返りにと、少女らにも性的な画像を送るように要求した。被害に遭った少女の具体的な人数や被害の詳細は不明だが、少なくとも3人が被害に遭った。

 被害に遭った少女のうちの一人は男のアカウントをブロックしたが、男は別のアカウントを作成して連絡。「あなたがブロックしたせいで私は自殺しようとした」などとメッセージを送った。また男は別の14歳の被害者少女Aが通う学校に行き、Aに会おうと男子学生の制服を着て学校に侵入しようとした。どのようにして阻止されたのかは不明だが、男が学校に侵入することはなくAが被害に遭うことはなかった。ほかにも、14歳の被害者少女(Aと同一人物かは不明)に会うために14歳の少女が着るような服を着て、公園に現れたこともあった。少女は母親といたが、男は少女と母親に「家に帰るお金がないから一晩、泊めてくれ」と頼んだ。母親と少女は拒否している。

 2022年3月に男は逮捕。事件がなぜ発覚したのかは伏せられているが、警察は少女らの協力があったことを明かしている。2023年1月19日に男の裁判が行われ、男には少女らに性的な画像を送付し、性的画像を所持していた罪で合計10年の刑務所行きが言い渡された。男は逮捕後に一度釈放されているが、裁判では男が釈放後も少女らに性的なメッセージを送っていたことが明かされている。釈放後にメッセージを送った少女らが、逮捕前にやりとりしていた少女らと同じであるかは不明である。

 このニュースが世界に広がると、海外ネットユーザーなどの間では「少女になりすましたり弟になりすましたりして、被害者に近づいていて執着心すごい」「制服を用意して学校に侵入してまで被害者少女に会おうとする精神が怖い」「母親もその場にいるのに、少女のような服を着て、泊めてくれと頼むなんでどうかしている。通常の常識を持ち合わせていない」「逮捕後も同じことをしていたし、刑務所から出たら同じことを繰り返しそう」「こういうことがあるから子どもにはスマホを持たせたくないと思ってしまう」といった声が上がっていた。

 逮捕後も少女らに近づこうとしていたあたり、再犯の可能性も高そうだ。次に釈放されるときは慎重な判断が必要だろう。

記事内の引用について
「Paedo caught posing as a teen to try get enrolled at his 14-year-old victim's school」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/paedo-caught-posing-teen-try-29058310
「Paedophile, 21, posed as 14-year-old in uniform to infiltrate same school as victim」(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/uk-news/paedophile-21-posed-14-year-29054492

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