石油元売りのエネオスがガソリン以外の事業を模索しています。その一環として、東京都内に「ENEOSマルチモビリティステーション」を開設。様々な新モビリティが勢ぞろいしています。

駒沢大学駅近くに出現した「マルチモビリティステーション」

ガソリン類を全く販売しない「ENEOS」のステーションが登場です。ENEOSホールディングスは2023年2月2日東京都世田谷区駒沢大学駅付近に「ENEOSマルチモビリティステーション」を開設しました。

敷地は木材を使った大屋根に覆われ、その下にはバッテリーシェアリングサービス「ガチャコ」のステーションや、電動キックボード電動アシスト自転車、電動バイク、そしてトヨタの超小型モビリティ「C+pod(シーポッド)」が並んでいます。給油施設は一切ありません。

これらの乗りものは全てシェアリングサービス用です。電動キックボードは「LUUP」、電動アシスト自転車は「HELLO CYCLING」、バイクやシーポッドは「HELLO MOBILITY」のもので、これらが一堂に集まった拠点というわけです。

「新しいサービスのショーケースをつくりました」。ENEOSホールディングス未来事業推進部の担当者はこう話します。

これらサービスはそれぞれENEOSが出資しており、将来的に、各地のガソリンスタンドなどが拠点になっていく構想が描かれています。ただ、それを直接的に導入していくのは、ENEOS本体ではなく、各ガソリンスタンド経営者ということになります。この施設は一般だけでなく、ガソリンスタンド関係者に向けたものでもあるようです。

「ありがたいことに、施設開設の発表以降、各サービスへの引き合いをいただいている」と担当者は話します。

ENEOSマルチモビリティステーション(乗りものニュース編集部撮影)。