プロレスリング・ノア(以下、NOAH)所属の武藤敬司選手の引退試合「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING“LAST”LOVE~HOLD OUT~」(以下、「武藤敬司引退試合」)の記者会見が、ABEMAにて2月2日に生中継された。

【写真】記者会見を開いた「PRIMARY STAGE第3試合:6人タッグマッチ/DRAGONGATEvsNOAH」

今回の会見では、「武藤敬司引退試合」に出場するDRAGONGATE全日本プロレスの選手が勢ぞろいし、対戦相手であるNOAHの選手たちとともに大会に向けた心境を語った。DRAGONGATEからはシュンスカイウォーカー選手、KAI選手、ディアマンテ選手の3名、全日本プロレスからは宮原健斗選手、諏訪魔選手、青柳優馬選手の3名、NOAHからは丸藤正道選手、イホ・デ・ドクトルワグナーJr.選手、ニンジャマック選手、拳王選手、中嶋勝彦選手、征矢学選手の6名がそれぞれ登壇した。プロレス界のかき根を超えたオールスター戦であり、団体同士のぶつかりあいともいえる本大会の会見にて、どんな言葉がつむがれるのか、注目が集まった。

■「DRAGONGATEvsNOAH

まず、「PRIMARY STAGE第3試合:6人タッグマッチ/DRAGONGATEvsNOAH」の選手陣が登場し、大会に関し、NOAH所属の丸藤選手は「まずは武藤さんのファイナル東京ドームで試合できること、非常にうれしく思います」と感謝を述べると、対戦相手について「僕は何回かDRAGONGATEの選手を見たり、戦ったりしているなかで、みんな非常にポテンシャルの高い選手だと思っているので、当日、彼らがどういう試合をしたいのか、どうからんでくるのか…このマスク越しにすました顔がよくわかりませんが、ぜひともうちのニンジャワグナーを満喫してもらえたらと思います」とコメントした。

対するDRAGONGATE所属のシュンスカイウォーカー選手は、「自分はプロレスリング・ノアが好きではありません、きらいです」と一蹴すると、「ノアにいい選手がたくさんいることを知っている、今回のオファーもうれしかった。ただ、俺にまたお茶をにごすようなカードを与えられるのかなと思ったら、丸藤、ワグナーニンジャマック、いいじゃないですか。食べ応えがある、かみ応えがある、ひとりひとりとてもおいしそう。美食家の僕としては、非常にうれしいですね」と対戦相手のNOAH所属3選手について触れ、「ノアの象徴、エース・丸藤選手が食われること、後悔してしまうかもしれません。後悔するでしょう」と約7分にもわたる大演説でプロレスファンを引きつけた。

そのシュン選手のコメントを聞いた丸藤選手は、「大変、光栄でございます。どうぞねらってください。無理だよ、俺からスリーカウントを取るのは。どうぞねらってください」と辛らつに返すと、本大会について「完全に主役というのは武藤敬司ですから、各々の試合のなかで、誰が主役になるかというのが大事になってくるかなと思います。そういう意味では、非常に刺激的な対戦相手だと思うので、食われないように気をつけようと思います」と決意をあらわにした。

■「AJPWvsNOAH

続いて、「PRIMARY STAGE第4試合:6人タッグマッチ/AJPWvsNOAH」の選手陣が登壇し、NOAH所属の征矢選手は「武藤敬司の引退試合の1試合にあがりますが、ただ、これはノア対全日本プロレスの対抗戦なので、全力でぶっつぶしたいなと思ってます。ただ、対戦相手…全日本プロレスの寄せ集めだろ。特に赤いやつ(諏訪魔を指して)、ちょっとおとなしくねぇか?ふだんだったら、もっと暴れたりするんじゃないの?変わったね。とりあえず金剛の精神をもって、俺たちが勝利します」、中嶋選手は「今回、武藤さんの引退試合ということで、まさかのカードで自分自身もびっくりはしてるんですけど、武藤敬司が最後につなげてくれた試合にもなるかなと思うので、なつかしい対戦相手、同期の対戦相手、初めての対戦相手…何かが生まれそうな試合になると思うし、そのなかでも俺たち金剛、俺たちが最高の試合を届けたいと思います」、拳王選手は「対戦相手を見てみると、軍団?ユニット?バラバラだよな。でも、そんなこと関係ないぞ、こんな小さな団体の軍団だぁ?ユニットが違う、そんなこと関係ないぞ。これはな、ノア対全日本の対抗戦だ。日本プロレス史上最大の夜、ノア対全日本、俺たちが全日本プロレスを倒して、全日本をつぶしてやるよ。てめぇらは全日本のトップなのは認める。俺たちがてめぇたちをつぶしたら、ひろってやってもいいぞジェイク・リーみたいにな」とそれぞれの言葉で対戦相手をあおっていた。

次に、全日本プロレスの青柳選手は「2月21日武藤敬司引退試合に出させてもらえるとのことで、非常に楽しみにしています。全日本プロレスの魅力をお伝えしたいなと思っているので、ぜひよろしくお願いします」、諏訪魔選手は「単純に言って、今回、プロレスリング・ノアとの戦いを楽しみたいと思って、この場に立っています。ふだんはめちゃめちゃやってるんだけど、今日は初めて見るのもちょろっといるけど、いきなしやっちゃったらまずいだろ、ということで、ちょっと様子見かなと思っています。とにかく、当日、どんな試合になるのか、そこは一レスラーとしても勝負してみたいなと思います」、宮原選手は「2月21日東京ドーム宮原健斗と中嶋勝彦がリング上で再会する、それだけで十分だと思います。僕からは以上です」と返した。

“因縁”ともいわれる宮原選手との対戦に関し、中嶋選手は「チャンピオンですし、ずっと一線を走ってて、全日本としても頼もしい選手のひとりだと思うし、そんな宮原健斗ドームというね、場所でひさびさに再会できることは、非常に楽しみですよ」と言うと、宮原選手は回答を拒否し、また、拳王選手の挑発については「この団体についてはよくわかってるつもりですし、拳王選手は、マイクで新しい文化を与えてる選手だと思います」としつつも、「彼の言ってることが、僕自身にひびくわけではない」と答えるにとどまった。

なお、フォトセッション後、征矢選手が「おい、諏訪魔」と声をかけるも、諏訪魔選手はそれを無視し「おい、聞こえねぇのか」と征矢選手が声を荒らげるなど、あわや一触即発の空気に会場が包まれながら、会見は終了した。

生中継された「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING“LAST”LOVE~HOLD OUT~」記者会見/(C)PRO WRESTLING NOAH (C)AbemaTV,Inc.