今から10年以上前は、野外レイブが各地で行われていました。現在のようにロックフェスなどの野外イベントがメジャー化する前であり、多くのDIYで運営されていました。そのため受け身の姿勢でサービスだけを求めていくと、不満を得ることもあるのですが、手作り感覚があふれていたことも確かです。

フリーが前提

さらに多くのイベントは参加料はフリーで運営されていました。会場内にある飲食スペースなどで食事をしたり飲み物を買ったりする代わりに、音楽はフリーで楽しもうという精神があったのです。

そんなフリーレイブが開催されていた場所のひとつに千葉県の茜浜緑地があります。最寄り駅は京葉線新習志野駅。あたりには工場がぽつんぽつんとあるのみで夜中になると真っ暗になります。駅前にはコンビニが一軒だけ。そこで必要なものを買い、夜道を海岸方面へ歩いて行くと、ドンドンと重低音が鳴り響いてきます。

ロケーションは最高

野外レイブの大敵は音を出すことによる「近隣住民の通報」です。しかし、これは警察が出動する言い訳としても使われていたような気がします。茜浜は周囲に住宅はありませんので、騒音の通報はありません。

そのため茜浜では一晩中音が鳴っていました。さらにスペースもある程度あるので、2ステージを設置しているイベントも行われていました。ここでも完全フリーの鉄則は実現されており、入場料を取っていたイベントが批判されることもありました。

音楽