株式会社ビズヒッツ(本社:三重県鈴鹿市、代表取締役:伊藤 陽介)は、管理職になりたくない男女500人を対象に「管理職になりたくない理由に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。
詳細はこちら( https://bizhits.co.jp/media/archives/31039)
上司から「管理職試験を受けてみないか」と打診されたものの、「受けたくない」「管理職になりたくない」と感じている人も多いかも知れません。

収入がアップしスキルアップにもなるはずなのに、「管理職になりたくない」と考える理由はなぜなのでしょうか。

そこで今回、株式会社ビズヒッツ( https://bizhits.co.jp/ )が運営するビジネス上の問題解決を考えるメディアBiz Hits( https://bizhits.co.jp/media/ )は、管理職になりたくない男女500人に「管理職になりたくない理由」についてアンケート調査を実施。

その結果をランキング形式でまとめました。


調査概要
調査対象:管理職になりたくない方
調査期間:2022年10月4日~9日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性300人/男性200人)
回答者の年齢:10代 0.6%/20代 21.8%/30代 41.6%/40代 23.6%/50代 10.6%/60代 1.8%


調査結果サマリー
・男女とも管理職になりたくない理由の1位は「責任が重い」
・管理職への昇進を打診されたら「断る」が6割以上

  • 女性が管理職になりたくない理由の1位は「責任が重い」

管理職になりたくない女性300名に「管理職になりたくない理由」を聞いたところ、1位は「責任が重い(119人)」でした。

2位「仕事・残業が増える(86人)」、3位「管理職に向いていない(52人)」、4位「割に合わないと感じる(50人)」と続きます。

「責任が重い」が4割近くのにぼり、圧倒的多数となっています。

ランキングからは、「責任や負担の重さに耐える自信がない」と悩む女性の姿が浮かびます。

また「割に合わない」「残業代が出ない」など、収入面でメリットを感じられないという回答も多くなりました。


<1位 責任が重い>
・責任が増えると、深く考え込んで疲れ切ってしまいそうだから(25歳 女性)
・深刻で責任を負う仕事はできるだけしたくない(30歳 女性)
・指導しにくい部下がいるので、これ以上責任を負うのは避けたい(53歳 女性)

管理職になれば自分一人だけではなく、部下やチームの仕事・失敗にも責任を負います。

そのため「責任が重くなるとプレッシャー」「考えこんでしまう性格なので、負担が大きすぎる」という声が聞かれました。

責任範囲が広がり精神的な負担も増えるため、昇進を敬遠する人が多いとわかります。

<2位 仕事・残業が増える>
・残業が増え、家族と過ごす時間が減るから(27歳 女性)
・休みでも呼び出されたり電話されたり、休む暇がないから(39歳 女性)
・休日にも仕事が入り、ワークライフバランスが保てなくなりそうだから(44歳 女性)

管理職になると業務範囲が広がるため、残業が増えることもあります。

また職場によっては、休日に緊急の呼び出しがかかることもあるでしょう。

そのため「家庭やプライベートを優先したい」「オンオフを区別し、休息の時間をきっちりとりたい」と考えている女性にとっては、デメリットが大きくなります。

「子どもや家族が急病のときに休みにくくなるのは困る」というコメントも複数ありました。

<3位 管理職に向いていない>
・部下をまとめるリーダーシップがないと思うから(29歳 女性)
・自分の性格上、部署の人をまとめたり指示したりするのが苦手。リーダーシップをとる自信がありません(35歳 女性)
・人に命令するのが苦手。ストレートに伝えたり、マイナス表現をはっきり伝えたりするのが苦手だから(50歳 女性)

「リーダーシップがない」「管理職なんて、自分にはできないと思う」という声が多数寄せられています。

ただ管理職未経験ですと、業務についてわからない部分が大きいため、自分を過小評価して「できない」と思っているだけの可能性もあります。

「女性管理職が少ない」「子育てや介護と両立しながら働いている管理職が少ない」という職場ですと、私にもできるかもと思える機会が少ないのかもしれません。

<4位 割に合わないと感じる>
・管理職になると仕事がさらにハードになるのに、相応の手当が支給されずこき使われる(27歳 女性)
・増える業務内容に対して、報酬が見合わないから(32歳 女性)
・仕事の大変さが給料に見合わないから(42歳 女性)

管理職になって仕事や責任が増すことは容認できるにしても、「対価としての収入」が十分得られないことにデメリットを感じている人もいました。

「給料があまり増えないのに、仕事だけが大変になる」という状況を避けたいと思うのは当然の感情でしょう。

周りの管理職がツラそうにしていたり愚痴をこぼしたりしていると、「あんなに大変なのに給料はほとんど上がらないなら、私は一般社員のままでいい」と思いそうです。

<5位 人間関係で悩みそう>
・管理職同士の付き合いが面倒臭いから(35歳 女性)
・以前管理職をしていたとき、職場での人間関係が大変だったからです(47歳 女性)
・中間管理職だと上と下の板挟みになって、人間関係で苦労するばかりだから(56歳 女性)

上司と部下の板挟みになってツラそう」「管理職はよほど仕事ができないと、部下から嫌われる」などの回答が寄せられています。

実際に管理職を経験し、人間関係に悩んで降格を申し出た人もいました。

気の合う上司や部下ばかりではない職場で、管理職としてみんなの意見をうまくまとめながら、円滑に仕事をこなすのは難しいですよね。

<6位 残業代が出ない>
・管理職になると、残業代が出なくなるから(23歳 女性)
・残業が一番多いのに、残業代が出ない(39歳 女性)
・給料が上がっても残業代が出なくて、結局手取りで損をする(45歳 女性)

管理職になると残業手当が支給されません。

そのため「長時間働いているのに一般社員のときより総支給額が減る」という可能性もあります。

残業代で稼いでいる職場の場合、昇進に対して前向きになれない人も多そうです。

<7位 今の仕事内容を続けたい>
・接客メインの役職をしており、お客様と直接対面で関わることが楽しいと感じているから(22歳 女性)
・現場での仕事が好きだから。デスクワークが好きではないから(38歳 女性)
・「管理よりも現場での仕事のほうが、達成感を得られる」と自己分析しているから(56歳 女性)

現場での仕事にやりがいをもち、いわゆる「プレイヤー」としての仕事を続けたいと考えている人も多いとわかります。

とくに「接客」「医療・福祉」「技術系」の仕事ですと、現場から離れることに抵抗を感じる人も少なくありません。

  • 男性が管理職になりたくない理由1位も「責任が重い」

管理職になりたくない男性200名に「管理職になりたくない理由」を聞いたところ、1位は「責任が重い(57人)」でした。

2位「割に合わないと感じる(53人)」、3位「仕事・残業が増える(52人)」、4位「人間関係で悩みそう(28人)」と続きます。

女性同様に「責任が重い」が1位。

ただ女性の場合は「責任が重い」がダントツだったのに対し、男性では2位以下との差は比較的小さくなりました。

また「割に合わない」「残業代がない」など、収入面でのメリットを感じないことを理由として挙げた人も多い印象です。

<1位 責任が重い>
・管理職になると仕事への責任などがより重くなり、精神的ストレスがツラそうだから(20歳 男性)
・部下の失敗に対して責任を取りたくないから(31歳 男性)
・責任を押し付けられることに抵抗があります(52歳 男性)

管理職には「チームの成績が悪ければ会社から責められ、部下のミスでも代わりに頭を下げる」というイメージがあります。

「いくら収入が増えても、自分がミスしたわけではないのに自分の責任になるなんてイヤ」と感じる人も多いようですね。

真面目さや熱心さゆえ、責任やプレッシャー・期待が大きすぎて精神的に追い詰められてしまう人もいるでしょう。

<2位 割に合わないと感じる>
・仕事量や責任は増えるのに、給料はそこまで増えないこと。交代勤務をしていて、手当でそれなりにもらっているので、昇進する気になれない(24歳 男性)
・待遇がそれほど良くなるわけでもないのに、多大な責任を負わされるから(38歳 男性)
・グループリーダーをしていたが、メンバーより給料が低かった。「管理職になっても、昇給額よりプレッシャーのほうが大きくなる」と感じ、割に合わないと思った(42歳 男性)

男性でも「管理職は負担が増えるのに、収入が伴わない」と考える人が多くなりました。

単なる想像ではなく、実際に管理職やリーダー職を体験してみて、「割に合わない」と実感した人も。

会社側も「管理職になりたくない社員が増えて困る」と嘆くだけではなく、「なりたい」と思えるだけの収入や労働環境を用意する必要があるのかもしれません。

<3位 仕事・残業が増える>
・仕事の時間が長くなり、家に帰れなくなるから(26歳 男性)
・部下の実績管理や自分の実績など多岐にわたる業務があり、手に負えない。最低でもプレイヤーを外してもらわない限り、管理職をやるつもりはない(35歳 男性)
・自分の受け持つ作業量はそのままに、課員の作業の管理は無理だと思うので(49歳 男性)

もし現状の業務はそのままで管理業務がプラスされるなら、単純に仕事量が増えます。

そのため「仕事が多すぎて無理」と考える人も多くなりました。

また「家族との時間」「趣味」など、仕事以外に大切なことがある人は、ワークライフバランスを重視するため管理職にはなりたくないと考えるケースも多いでしょう。

<4位 人間関係で悩みそう>
・苦手な人ともコミュニケーションをとらないといけない状況が苦痛です(27歳 男性)
・部下や後輩から嫌われそうだから(42歳 男性)
・下から愚痴を言われ、上から指導しろと言われ、板挟みで悩みを打ち明ける相手がいない(51歳 男性)

管理職になると、部下に指導する場面も増えます。

しかし、相手の状況や伝え方ひとつで、意図が間違って伝わってしまったり反発されてしまったりすることも。

苦手な上司や部下ともコミュニケーションをとる必要があるため、「ストレスだな」と感じる人も多くなりました。

また出世が早くて先輩や同期が部下になると、接し方にも悩みそうですね。

<5位 管理職に向いていない>
・人格的に人の上に立つのには、向かないと思うから。また実力がないから(24歳 男性)
・不手際で管理職から外された経験があるため、自分には向かないと考えている(46歳 男性)
・管理職はマルチタスクが要求されるので、マルチタスクが苦手な自分には不向き。人の上に立って指導することも苦手(53歳 男性)

「性格や能力の問題で向いていない」と考えている人も多くなりました。

実際にやってみて「向いていない」と思ったり、周りから向いていないと判断されて降格させられてしまった人も。

ただ管理職未経験の場合には、自分で向いていないと思っていても、周りからの評価は別かもしれません。

実際にやってみると道が開けてくる可能性もあります。

<6位 残業代が出ない>
・残業しても残業代が発生しない(27歳 男性)
・今よりも多忙になるのにも関わらず、残業代は出ないから(32歳 男性)
・残業しても手当が出ない(51歳 男性)

管理職には残業代や休日出勤手当がありません。

役職手当やボーナスで待遇アップがなされているものの、「残業時間が多すぎて、手当が十分ではない」と感じる人も多いようです。

<7位 今の仕事内容を続けたい>
・今の仕事を気に入っていて「管理よりも実作業をしたい」と考えているので、「管理職にはなりたくない」と感じることがあります(31歳 男性)
・どちらかと言うと、現場などで体を動かして自分の仕事に集中したいから(44歳 男性)

管理職になると、現場の仕事や作業の実務からは離れてしまうことが多いです。

マネジメントスキルを磨くことが求められるので、「現場のスキルや技術レベルを伸ばしたい」という思いが叶わないことも。

プロフェッショナル志向の強い人は、管理職への昇進に抵抗感を抱くことが多そうです。

  • 管理職への昇進を打診されたら「断る」が6割以上

「管理職への昇進を打診されたらどうするか」を聞いたところ、1位は「断る(60.6%)」でした。

2位「条件次第では引き受ける(18.8%)」、3位「引き受ける(12.0%)」と続きます。

「断る」が6割以上と圧倒的多数。

引き受ける人の中でも「条件次第」という回答が多く、すんなり打診を受け入れる人は少数派だとわかりました。

<1位 断る>
・断っても会社にいられるなら、丁重に断りたい(28歳 女性)
・表向きには「家庭の事情で管理職的働きが無理」といった理由をつけて辞退する(32歳 女性)
・「自分にはその能力がない」と言って、断ると思います(46歳 男性)

<2位 条件次第では引き受ける>
・「待遇」「部下」などの要素を確認し、自分が納得できれば受けるかもしれません(27歳 男性)
・昇進に見合った昇給があるなら、おそらく引き受けると思います(31歳 男性)
・東京にいたままで昇進できるなら、受けます(41歳 女性)

<3位 引き受ける>
・打診された時点で強制みたいなものなので、とりあえずは引き受けると思う(24歳 男性)
・サラリーマンゆえ、渋々ながら引き受けると思います(39歳 男性)
・断りづらいので、引き受けることになると思う(54歳 女性)

<4位 退職・転職を検討する>
・仕事を辞めると思う(25歳 女性)
・退職して独立起業をする(36歳 男性)
・必要以上の責任を取りたくなくて今の仕事を選んだので、打診されたら退職します(42歳 女性)

<5位 とりあえず保留する>
・「一度検討させて頂きたい」と回答する(24歳 女性)
・しばらく考えさせてもらいたいと提案する。「自分にできるのだろうか」と周囲に相談をする(34歳 女性)
・少し考えます。給料は上がるけど、その分責任を取らないといけないので、上手くいくかは不安です(44歳 男性)

  • まとめ
管理職になりたくない理由としては、「責任や仕事の負担が大きくなる」「収入面でのメリットがない」が多く挙げられました。

管理職を経験してみて「もうやりたくない」「自分には向いていない」と感じた人もいましたが、もし未経験なのであれば、心配が思い込みである可能性も。

とくに「自信がない」「向いていない」と感じている人は、もしかしたら自己評価が低いだけで、周りから見れば十分に管理職としてやっていける能力があるのかもしれません。

冷静に考えた上で「やはり今の会社では管理職になりたくない」「でもこのまま会社にいるといつか昇進の打診がくる」と思うのなら、転職を検討してみてはいかがでしょうか。


※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://bizhits.co.jp/media/archives/31039


■株式会社ビズヒッツについて
当社では、社名と同じ「Biz Hits」という名の仕事・転職・求人情報サイト( https://bizhits.co.jp/work/ )と、ビジネスの問題解決を考えるメディア( https://bizhits.co.jp/media/ )を運営しています。

また、上記メディア運営の中で得た知識と経験を元に、業務効率化サポート・リモートワークとクラウドソーシング導入コンサルティングも行っております。


■Biz Hits編集長:伊藤陽介のプロフィール
株式会社ビズヒッツ代表取締役。
2011年から東京~鈴鹿間でリモートワークによる遠隔経営を10年以上続けており、スタッフの8割以上がリモートワーカーによる複数のWebメディア、求人サイト運営を行う。

その知識と経験を元に、中日新聞の専門家ガイド「中日教えてナビ」に『在宅ワーカーマネジメントの専門家( https://oshiete.chunichi.co.jp/tokai/pro/387/column/1585/ )』として登録。その後はクラウドソーシング「クラウディア( https://www.craudia.com/ )」や「RS MEDIA( https://www.rise-square.jp/contents/ )」のアドバイザーに就任。

※プロフィール詳細はこちら
https://bizhits.co.jp/itoyosuke_profile/


■会社概要
社名   : 株式会社ビズヒッツ
所在地  : 〒510-0208 三重県鈴鹿市鈴鹿ハイツ22-21
代表者  : 代表取締役 伊藤 陽介
設立   : 2009年1月19日
資本金  : 300万円
事業内容 : WEBメディアの運営・コンサルティング
URL   : https://bizhits.co.jp/company/





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