シリーズでお届けしているネイティブの発音攻略法。8回目は「強弱」を紹介する。今回はセンテンスのダイナミクス(強弱)の観点から紹介する。前回同様特に難しい発音などではないが、ネイティブの会話を理解するには重要な要素となる。

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■and

 andが単語と単語の間に位置する場合は、非常に弱い発音となり「‘n’」となる。

例)

fish and chips -> fish ‘n’ chips

cats and dogs -> cats ‘n’ dogs

heaven and hell -> heaven ‘n’ hell

andが弱くなることで、3つの単語は1つの単語のように発音される。

■疑問・回答

 同じ単語でも疑問と、それに対する回答では、アクセントが置かれる場所は異なる。例えば以下の様な例文である。

例)

A : Have you finished WORK ?

B : Yes, I HAVE

 上記の例文の場合同じhaveを使っているが、最初の疑問文の場合haveは弱く発音される。一方それに対する回答はhaveが強調される。ここで「I」が強調されることがあるが、その場合は「誰がそれを行ったのか?」という部分に重点が置かれることとなり、ニュアンスが異なる。

■can

 canは強弱が全てと言っても過言では無い単語といえるだろう。canもhaveと同様に、使い方によって強弱を変える。

例)

She can speak Spanish better than I CAN

 最初のcanは非常に弱くなるが2つ目のcanは強くなる。英語の授業では「can =~できる」

と習うが、この意味で使われる場合canは非常に弱く発音され、実際は「kn」の様な音になる。

■canの肯定と否定

 canの否定はcan’tだが、「t」の音は基本的に殆ど発音されない。これはcan’tの場合も同様である。そうなるとどちらも「can」という音になってしまうのだが、これは強弱および前後のセンテンスで判断される。

例)

Yes, I can do that. -> Yes, I kn do that.

No, I can’t do that -> No, I CAN’t do that.

 強弱が変わると文節のニュアンスが変わる場合がある。特にcanは強弱で意味が変わることになり、日本人にとっては難しいといえるだろうが、相手がcanを強調していれば「can not」だと判断できる。

英語が「早すぎて分からない」という人必見! ネイティブの発音攻略法 (8)