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 今年1月、チワワのスパイクが23歳で存命する世界最高齢の犬としてギネス世界記録に認定されたが、そのわずか2週間後に記録が破られた。

 ポルトガルに住む純血種「ラフェイロ・ド・アレンティジョ」のボビー(オス)が、2023年2月1日時点で30歳と266日であることがわかり、公式に世界記録を更新したのだ。

 ボビーは加齢による視力低下や早く走れないなどの問題はあるものの、体調は良好で、猫たちと一緒にのんびり過ごしているという。

【画像】 30年と266日で存命する史上最高齢の犬となったボビー

ポルトガルのわんこが30歳でギネス世界記録「史上最高齢の犬」に認定!

 ポルトガル中部レイリア地区コンケイロスという田舎の村で農場を営むコスタ家の飼い犬ボビーは、1992 年 5 月 11 日生まれで、2023年2月1日時点で30歳と266日だ。

 家畜保護犬の品種として知られるラフェイロ・ド・アレンティジョの平均余命は、12~14年ということだが、ボビーはその倍以上を生きる超ご長寿犬だ。

 今回、ボビーは世界最年長でもあり、史上最高年齢の犬という世界記録保持者に正式に認定された。

 かなりの高齢にもかかわらず、現在のボビーの健康状態は良好で、家族が飼う 4 匹の猫とのんびりと楽しく余生を過ごしているという。

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 飼い主のレオネル・コスタさん(38歳)は、ボビーがギネス世界記録に認定されたことで、ボビーの生い立ちを明かした。

 長生きしているボビーだが、その生存は実はかなり奇跡的なものだという。

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処分されるはずの犬だった

 ボビーは、コスタ家が木材を保管していた別棟で、4 匹のオスの子犬のうちの 1 匹として生まれた。

ボビーが生まれた時、私は 8 歳でした。

私の父はハンターで、いつもたくさんの犬を飼っていました。

すでに所有している動物の数が多かったため、父は生まれたばかりの子犬を飼うことができないと判断しました。

残念なことに、当時の農村地区では去勢や避妊は行われておらず、飼えない動物が生まれてしまうと、穴に埋めるのが普通だと考えられていたのです。(レオネルさん)

 子犬たちが生まれた翌日、レオネルさんの両親は小屋に入り、母犬ギラがいない間に子犬たちを連れだした。

 だが、急いでいた両親は、ボビーが置き去りにされたことに気づかなかった。

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子供たちがこっそりと飼育し続け飼い犬として認められる

 レオネルさんと彼の兄弟が、庭でボビーを見つけた時、ボビーを守りたいという強い気持ちが沸き、生存を秘密にすることにした。

子犬が目を開けたとき、両親はもうボビーを埋めないだろうと思いました。そんな残酷な行為はさすがにしないだろうと。(レオネルさん)

 生まれたばかりの子犬が目を開けられるようになるまでには、通常 1 ~ 2 週間かかる。

 レオネルさんと兄弟は、ボビーを小屋に隠して世話をし続けた。

 最終的に、両親がボビーを発見した時、ボビーはすでに目を開けていて、仕方なく家族の一員として迎え入れられた。

私たちは父親にひどく怒られましたが、ボビーは助けただけの価値がある犬でした。

 レオネルさんは、それからずっと一緒にボビーと農場で育ってきた。

ボビーの長寿の秘訣は自由な暮らしと食生活?

 レオネルさんは、ボビーの長寿の秘訣の 1 つは、都市から遠く離れた穏やかで平和な環境だと考えている。

ボビーは鎖でつながれたり、紐につながれたりしたことがなく、コスタ家の周りの森や農地を自由に歩き回っています。

 ボビーは、農場で育ってきたことから、他の多くの動物といつも一緒に過ごしてきたため、とても社交的な性格になったという。

今は年を取って、視力も悪くなり、歩く時に障害物にぶつかることもよくあります。

だから昔のようにあまり冒険はしなくなりました。ほとんど毎日、4匹の猫の友達と裏庭でのんびり過ごしています。

夜はぐっすり眠り、食事の後にもベッドでよく横になって休んでいます。特に、寒い日には暖炉のそばでリラックスするのが好きなようです。
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 もう1つのボビーの長生きの秘訣は、食事に関係しているかもしれないとレオネルさんは話す。

ボビーは常に「人間の食べ物」を食べてきました。動物性食品の缶詰や肉片など、私たちが食べたものを、ボビーも食べてきたんです。

塩分や糖分など、調味料のほとんどを取り除くため、私たちはペットたちに提供する前に常に食べ物を水に浸します。

また、ボビーは毎日1日1リットルほどの大量の水を飲みます。こうした食生活が長寿に貢献したんじゃないでしょうか。

 ボビーは、2018 年に 1 度だけ健康上の問題を抱えていたが、それを乗り超え、現在は加齢に伴う視力と歩行の困難にもかかわらず、普通の生活を送っているという。

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ボビーは定期的に獣医との面会を行っていますが、かなり高齢であるにもかかわらず健康状態が良好だという診断を受けています。

ボビーの母親ギラは18歳まで生き、飼っていた別の犬のチコテは22歳まで生きました。

私たちは、飼い犬が長生きするという状況は普通だと思っていますが、ボビーの長生きは他に類を見ないものです。唯一無二と言っていいでしょう。

 もしかしたらボビー一家には人間界でいうところの長寿遺伝子なるものが存在しているのかもしれない。

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飼い主とともに世代を生きてきたボビー

 ボビーを見ると、レオネルさんは子供の頃に、まだ小さかったボビーと一緒に遊んだことや、散歩に連れて行ったことを思い出すそうだ。

ボビーは、コスタ家の「長い世代の最後の動物」です。私にとって過ぎ去った時代を思い出させてくれる、まさに生きた思い出でもあります。

ボビーを見ると、父、兄、祖父母など、私たちの家族の一員であり、残念ながらもうこの世を去った人々を思い出します。
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 ギネス世界記録に申請した時には、まさかボビーが史上最高齢になるとは思ってもいなかったレオネルさん。

 だが、世界記録のタイトル保持者になることで、ボビーの長寿を認識できることは、計り知れない喜びだと語っている。

ボビーは、 5 月に 31 歳の誕生日を迎える予定です。

ボビー自身は、これまでに確認された最高齢の犬として歴史を作ったという事実には気づいていませんが、私たちはボビーの健康と幸福が続くことを願っています。

私は、ボビーとともに生きてこられたことをとても幸せに感じています。

ボビーが生まれてから30年後の今、私たちの日常生活に変わらずボビーがいる人生を送れることに感謝しています。

 ボビーの生年月日は、レイリア市の獣医医療サービスに登録されていて、ボビーの年齢はポルトガル政府によって承認され、全国獣医師連合によって管理されているペットデータベースである SIAC によっても確認されているという。

References:Oldest dog EVER record broken by 30-year-old Bobi from Portugal/ written by Scarlet / edited by parumo

 
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