交通事故が発生し、車からは煙と炎が…。しかし大炎上する直前に、勇気ある観光客と警察官が中にいた男性を救出していたことを、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えた。
■突然の事故で騒ぎに
先日のこと、アメリカ・ラスベガスにて、車のハンドルを握っていた男性が事故を起こした。このとき酒に酔っていた男性は、意識不明に。車は停止したが事故発生直後に煙と炎が上がり始め、大炎上するのは時間の問題だった。
しかしすぐ近くにいた警察官が車に近づき、果敢にも救出活動を開始。大炎上し手遅れになる前に男性を救い出すため、車のドアに手を伸ばした。
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■観光客も協力を開始
その様子を見ていた観光客のジャスティン・マウザーさんは、ためらうこともなく警察官のそばに駆け寄って力を貸すことにした。
このとき警察官は近くにいる人たちに危険が及ぶことを心配し、「みなさん、すぐに車から離れて」と大声で叫んでいたというが、正義感の強いジャスティンさんはその場に残り、警察官のアシストを続けた。
■間一髪で救出に成功
ジャスティンさんたちが男性を車の中から引っ張り出した直後、車はいきなり大炎上。少しでも助けるタイミングが遅ければ、男性は助からなかった可能性が高い。
男性はその後に病院に搬送されたが、命に別状はないとのこと。しかし飲酒運転していたことから、同日中に起訴された。
なおジャスティンさんはケンタッキー州在住だが、妻と一緒にラスベガスを訪問。その日は夫婦仲良く観光していたが事故を目撃し、じっとしていられなくなり救出に協力したのだという。
■警察からも感謝の言葉
ジャスティンさんはこの日を振り返り、「（僕の協力なんかなくても）あの警察官なら立派に救出に成功しただろうと思います」「（搬送された男性が）元気になると聞いて嬉しく思います」と語った。
また現地警察もメディアの取材に応じ、「ジャスティンさんは男性の命を救ってくださいました」と称賛。危険な救出活動に協力してもらった警察官も深く感謝し、ジャスティンさんを「英雄」と称えた。
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