マンチェスター・ユナイテッドのエリク・テン・ハグ監督がデビューのオーストリア代表MFマルセル・ザビッツァーを評価した。

今冬のデッドラインデイに降って沸いたような移籍話から、瞬く間にバイエルンから加入が決まったザビッツァー。移籍から1日のセッションしかこなしていないものの、MFクリスティアン・エリクセンのほか、MFスコット・マクトミネイ、そしてMFドニー・ファン・デ・ベークが離脱中のボランチ陣が手薄さを極めるとあって、4日にホームで行われたプレミアリーグ第22節のクリスタル・パレス戦でさっそくメンバー入りした。

そんなC・パレス戦は2-1でユナイテッドが逃げ切り勝ち。後半途中の乱闘騒ぎからMFカゼミロの一発退場で荒れ試合となってしまったが、85分からMFアントニーとの交代でユナイテッドデビューを果たして、チームが数的不利とあって、後ろに重たい展開となるなか、ボールを受ければ、しっかりとの中継役になろうとするなど、一定の存在感を示した。テン・ハグ監督もクラブ公式チャンネル『MUTV』で好印象を口にした。

「そうだね。彼はフットボールというものを理解している。最初からそれが見られ、トレーニングからそうだった。よくやったし、ボールを持っても落ち着いていて、守り方も知っている。試合を理解し、適切なスピリットを持つあのような選手はうちに必要だ」

荒れ模様の難しい試合展開のなか、短い時間ながら中盤で動きをつけ、ボールによく絡んだザビッツァー。ユナイテッドとの契約は買取オプションなしの半年ローンだけに、今後のパフォーマンス次第で完全移籍の動きもあるかもしれない。

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