職場の上司にムッとしても、嫌な点を指摘するのは気が引ける。しかしどうしても気持ちを伝えたいと考えた女性が、思い切ってメールを書いて送信したところ、返事がきたという。その内容に感激した女性を、『TODAY.com』などアメリカのメディアが紹介した。
■上司にメールを送ることに
カナダ・オンタリオ州で不動産関係の仕事をしている女性（28）が、顧客宛てのメールのCCに上司のアドレスを入れて送信した。すると上司はそれを読み、本来なら女性に伝えるべきことを書いて顧客に送信。それを知った女性は、「まずは私に話をすべき」と考え嫌な思いをした。
同じことが二度と起こらないように、自分の考えをしっかり上司に伝えたい。そう思うが直接話すと感情的になってしまうと考えた女性は、メールを送ることにした。
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■正直な思いを書いて送信
女性はメールで、「（いくつかの点について）上司からお客様にコメントしてくださったことに感謝はしています」「ただそのせいで、私の立場は弱くなった気がしています」と主張した。
さらに「お客様と私の関係にヒビが入りかねないとも感じています」とも書き、上司の態度を丁寧な言葉で批判。勇気を出してそれを送信したところ返事が来たが、その内容に女性はとても驚いた。
■上司からの返信は…
上司は返信の中で「あなたの言い分は分かります」と理解を示し、「私のやり方に非があった点を謝ります」と謝罪。「私にとっても素晴らしい顧客だったので、熱くなりすぎてしまったのかもしれません」「これからはCCに私の名前があっても返信はしませんし、直接聞かれたこと以外には答えないようにします」と書いた。
また自身の態度についても振り返り、「（スタッフをもっと）信じて仕事を任せることを学ぶ必要がある」「あなたが気持ちをすぐに伝えてくれたことに感謝します」とも書いて、女性に送信した。
■実直さに感動した女性
怒ることも弁解することもなく、自分のやり方を振り返り謝罪した上司。さらに今後の改善点まで提示してもらい感動した女性が、経緯を動画にまとめてネットで公開したところ、大きな反響があった。
「あなたの上司は、『上司』というより『リーダー』」「器がデカくてカッコいい」という視聴者のコメントに、納得した人も多かったようだ。
女性が上司に気持ちを伝えたことで、上司も自分自身について振り返り反省する機会に恵まれたのかもしれない。
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