しつけ・子育て・説教

子供たちがスマートフォンやPCで簡単にインターネットを操るようになった現代、偶然であっても猥褻な動画・画像が目に飛び込んでくることは避けられないだろう。わが子の心身の正常な成長を望むなら、親はそれに見て見ぬフリをしてはならないそうだ。

イギリスの『Metro』がそれについて特集記事を組み、子育て世代の関心を集めている。


■要となるのは「親」

イギリスでは、小学生のほとんどが「ポルノ」「セックス」が何かを知っていると判明した。16~21歳の1,000人を対象としたある調査で、半数が「13歳以下で見た」と回答し、「誤って見てしまったことがある」は38%。そして、なんと4人に1人は「初めて見たのは10歳未満」と回答したという。

そこで今、教育関係者や専門家が正しい性教育のあり方について議論を進めているが、要となるのはやはり「親」。わが子が猥褻な画像や動画を見てしまったら、それを性の正しい知識を与えてあげる機会にするべきだそうだ。


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■2人だけの場で話は簡潔に

『Metro』の取材に心理療法士のルーシーベレスフォードさんが、「合意に基づくセックスは、愛情と歓びに満ちた正常な営みであること、陰毛が存在する意味などを、年齢が上がるごとに正しく理解していってほしいと思います」と話した。

問題は、心にファンタジーや夢を残すようなヒーロー作品とポルノは異なること。「ポルノは観た人の頭や体を興奮させるために作られており、幼い子供には有害だということを、まずは教えてください」と話す。話は簡潔に、子供と2人だけで過ごせるときを選ぶと良いそうだ。


■良き相談者になろう

そして、子供が純粋な好奇心で観てしまったことがわかったら、「セックスは楽しいもの。でも勉強が手に付かなくなることもあるから、観ないほうがいいわね」とサラッと話し、「セックスについて知りたいことがあったら、いつでも聞いてね」と添えると良いそうだ。

また年齢が上がり、繰り返し観ていることがわかっても動揺、怒りの表情は禁物。子供には好奇心があり、健康的で正常な成長であることを認め、やはり「疑問に感じることがあったら、遠慮なく聞いてね。喜んで答えるから」と話してあげることが大事だという。


■将来女性に嫌われないために

また、女性の体を性欲のはけ口としか捉えてないポルノ作品もある。過激な描写でレイプの恐怖や痛みを感じさせるものもあり、アブノーマルなセックスを「普通だ」と勘違いしたまま大人になることも問題だ。

彼女ができた男性が、早速SMグッズや拘束具を買い込んだり、異常なプレイを要求して嫌われたりするのは、ほとんどがポルノの影響だ。普通の女性はセックスに過激さを求めていない、その真実を母親がきちんと教えておくことは大きな助けになるという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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