画像はイメージ

始めたばかりの仕事を即行で辞めるのには、それなりの理由がある。

「社長のワンマンっぷり、暴言、パワハラが酷すぎて2時間足らずで辞めました」

と語るのは、埼玉県に住む40代前半の男性(ITエンジニア/正社員・職員/年収650万円)だ。男性は、聞いているだけでぞっとする出勤後の2時間について語ってくれた。(文:okei

※キャリコネニュースでは引き続きアンケート「仕事を即行でやめた人」を実施しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HF78WM9H

「お前、誰だ?なぜそこで突っ立っている?」

男性は「アニメグッズ、同人誌なども扱う某古本屋」で販売員募集の面接を受けた。複数ある店舗の中で、応募した店舗での勤務を希望したという。もともと募集要項でも面接でも、希望した店舗で働くことは確認済みだった。採用の連絡が入った翌日から働くことに。

「初日は説明などで時間がかかるだろうと思い、店長に確認をした上でシフトの30分前に出勤しました。 店舗についたのは、約束の時間のさらに15分ほど前」
「開店前でしたが従業員口は開いていたので『おはようございます』と挨拶しながら入ると、私の声をかき消すかのように店内に怒鳴り声が響き渡りました」

早めに到着した真面目さがあだとなり、男性は思わぬ現場に居合わせてしまう。

「『何の冗談だ?説明してみろよ!』社長の声でした。怒鳴られていたのは先日面接してくれた店長と、もうひとりの店員。声を掛けるタイミングがわからず、店内で立ち尽くしていると『お前、誰だ?なぜそこで突っ立っている?』」

いきなりの詰問だったが男性は答えようとした。

「『申し訳ありません、本日より勤務することになりました…』と私が挨拶と自己紹介をしようとした声を遮り 『あーだめだ!お前らは何をやらせてもだめだな!』と私にまで怒りの矛先が飛んできました」

まだ何もやっていないのに社長から凄まじいパワハラを受けることに。しかしこれは災難の始まりにすぎなかった。

「それから私を巻き込んで30分ほど罵倒が続き『ここはいいからお前は○○店へ行け。場所はわかるな?』と言われ、店舗の詳しい場所も説明されず、わけがわからないまま指示された店舗へ向かいました」

と最初の約束とはまったく違う勤務地へ赴くことになってしまった。【後編へ続く】

初出勤で「あーだめだ!お前らは何をやらせてもだめだな!」と社長に怒鳴られて2時間で退職した男性【前編】