岩手県内の警察署に勤務する20代の男性巡査が、無免許の知人男性に車を貸して運転させたとして処分を受けたことが判明。その行動や処分の甘さに憤りの声が上がっている。

 岩手県警本部によると、この巡査は昨年11月、盛岡市内で運転免許を持っていない知人に車を貸し、運転させたとのこと。巡査は知人から「仮免許を取得している」と告げられ、それを信用して同乗したとのことだが、実際には仮免許を取得していなかった。

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 巡査は1月16日付で本部長注意の懲戒処分となり、道路交通法違反(車両提供)の疑いで書類送検され、1月27日付で不起訴になった。また、知人男性も同法違反(無免許運転)の疑いで12月20日に書類送検されている。

 県警よると、この問題は巡査と上司との会話から明らかになったとのことだ。この事件に、ネット上では「頭が悪すぎる。仮免許を取得しているか否かを確認する気なんかなかっただろ」「実際に仮免許証の有無を目で確認していればこの事件は起きなかった」と憤りの声が上がる。

 また、本部長注意の処分にも「処分が甘すぎる。呆れて物が言えない」「警察官という立場の人間が法を守らなかったのに注意で済むのはあり得ない」「巡査の明らかに嘘くさい言い訳を採用した処分に呆れる」などの指摘も出ていた。

 警察官道路交通法を取り締まる立場。一般人よりも法令遵守が求められる職業でありながら、「無免許運転」を許してしまう行為と、その行動を本部長注意で済ませてしまう警察の処分に不満の声が上がっている状況だ。

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