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 V奪回を目指す巨人キャンプで正捕手争いも注目を集めている。

 3月のWBCにも出場が決まっている主戦捕手の大城卓三(28)、ベテランの小林誠司(33)、岸田行倫(26)、山瀬慎之助(21)などがしのぎをけずる。

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 中でも崖っぷちとされるのが今季でプロ10年目を迎える小林だ。昨年は60試合に出場し、打率・148本塁打0、5打点。ネックとされる打撃は2年連続、打率1割以下(20年・056、21年・093)より改善したものの、「8番目の打者」としては物足りない数字となっている。

 この小林に関して今季からチームの打撃部門をたばねる大久保博元打撃チーフコーチが見解をのべる場面があった。

 大洋(現DeNA)で活躍、日本代表コーチも務めた高木豊氏が6日までに更新した自身のユーチューブチャンネルの中で大久保コーチと対談。

 今季の小林について話題が及ぶ中、まず大久保コーチは「危機感はないですよね」とばっさり。さらに年俸面にも斬りこみ「1億円以上もらっているらしい。もらいすぎ」として「(年俸)2000万円ぐらいにしないと危機感が出ない」とハングリーさを出すためにも年俸を下げるべきと語る場面もあった。

 19年オフから年俸1億円で4年契約を結び、今季が契約最終年となる。以前から「対価に見合わない」という声はあったが、巨人首脳自らがそういった声を肯定してみせたのだ。

 また大久保コーチは打撃の改善がなかなか図られない要因として「人が良すぎて、解説者の意見も聞いて、バッティングをしちゃうのではないか」と多くの意見を聞きすぎることも問題点とした。

 さらに巨人打者に関しては「誰もがホームランバッターを目指すスイングでいい」と持論を展開。「タイミングの取りかた、バットの軌道はホームランバッターが1番理想なことをやってるわけじゃないですか」と小さくまとまってほしくないとした。

 動画内ではほかの中堅選手についても言及。レギュラー獲りが期待される重信慎之介(29)に関しては自身の生きる道はショートの頭を抜く打球と思い込みすぎて「ショートゴロでアウトになる」確率が高いとした。逆に引っ張ってホームランを狙うように練習で伝えると改善が見られたという。

 昨年は投手、野手とも低迷したことでリーグ4位に沈んだ巨人。圧倒的な「トーク術」で大久保コーチナインの潜在能力をいかに引き出すか。今後も注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「小林の1億円はもらいすぎ」巨人首脳陣が直言した小林誠司の「問題点」とは