ファミリーマート2月7日から1カ月間、FAMIMA CAFE「ブレンドS」へのカップ・蓋一体型「完全紙カップ」(the good cup)導入に向けた実証実験を、ファミリーマート本社ビルの社員専用店舗でファミリーマート社員を対象に実施する。「the good cup」はChoose Planet A Ltd.(香港)が特許出願中の製品。

画像付きの記事はこちら




●公式SNS動画では賛否両論



 カップ・蓋一体型「完全紙カップ」は、コンビニエンスストア業界で初の取り組み。今回はファミマ社員が対象だが、仮にファミマ全店で「ブレンドS」(110円)を完全紙カップに変更した場合のプラスチック削減効果は年間約250トンを見込む(2021年度比)。

 実証実験に先駆けて、1月31日ファミマ公式SNSで「the good cup紹介動画」を公開し、今回の取り組みについて意見を募ったという。

 視聴者からは「グッドカップを使ってみたい」「環境への配慮はありがたい」「分別が楽で使いやすそう」という賛同意見があった一方で、「紙の味がコーヒーに影響が出ないか心配」「通常のカップも選択できるようにしてほしい」「蓋がなくても飲めるとうれしい」などの意見もあった。意見をもとに社員専用の店舗で実証実験を実施し、プラスチック削減を検証する。

 独自のハンドドリップ理論「4:6メソッド」でWORLD BREWERS CUP 2016にてアジア人初の世界チャンピオンに輝き、「ブレンドS」を共同開発した粕谷 哲氏も活動に賛同する。

 「ファミリーマートのような大量にコーヒーを販売するコンビニがSDGsに貢献する完全紙カップに取り組むことをうれしく思います。また、通常のカップでも蓋なしで飲んでいただくことで、プラスチック削減だけでなく、挽き立て淹れ立てのコーヒーの『香』を楽しめ、よりおいしさを感じていただくことができます」とのコメントを寄せた。
カップ・蓋一体型の「完全紙カップ」