日テレ東京ヴェルディベレーザは8日、MF三浦成美がノースカロライナ・カレッジ(アメリカ)へ完全移籍することを発表した。

 1997年生まれで現在25歳の三浦は、日テレ・メニーナから2016年にトップチームに昇格し、東京NB一筋でプレープレナスなでしこリーグ1部優勝4回、プレナスなでしこリーグカップ優勝3回、皇后杯優勝5回、2019年のAFC女子クラブ選手権制覇に貢献した。昨季はYogibo WEリーグの優秀選手にも選出。今シーズンはここまでリーグ戦6試合、リーグカップで5試合、皇后杯で3試合に出場していた。

 また、U-16から世代別の日本女子代表に選出され、2018年になでしこジャパンデビューを果たし、これまで通算31試合の出場で1得点を記録。FIFA女子ワールドカップフランス2019、東京オリンピック2020、EAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会などに参加してきた。

 完全移籍が決定した三浦は東京NBのクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「このたび、アメリカのノースカロライナ・カレッジへ移籍することになりました。まず突然のご報告とシーズン途中での移籍となってしまい、申し訳ないです。チーム状態も良くなってきて、これからリーグの後期が始まるという中で難しい決断にはなりましたが、しっかりと自分で考え、決断しました」

「このクラブには小学生の時からスクールで通っていたので、14年間お世話になりました。毎日坂の上のグラウンドに通い、男女混合で色んな世代が集うこの場所でボールを蹴るのが大好きでした。ここには言葉で表せないような特別な想いがあります」

「メニーナ、ベレーザと緑のユニフォームを着て闘えたことは私の誇りです。サッカーに本気で向き合い、常に成長を追求し、何よりサッカーを楽しむ集団です。そんな選手、スタッフが大好きです。ここまで一緒にプレーしてくれた仲間にも心から感謝しています」

「試合に出られない時期や勝てない時期もありましたが、みんなにたくさん助けられました。先日の皇后杯の優勝も心の底から嬉しかったです。新天地でもここで学んだことを存分に活かして、何がやれるか、何が足りないか、常に成長を求めて頑張りたいと思います。どこへ行ってもいくつになっても緑の血を大切にサッカーをしたいです」

「長くなりましたが、12歳から25歳に至るまで、私を育てて下さった指導者の方々、クラブ関係者の方々、家族に心から感謝しています。またパートナー企業のみなさま、どんなに苦しい時期でも拍手して応援して下さったファン・サポーターのみなさま、ホームタウンのみなさま、本当にありがとうございました。離れる身ではありますが、このチームは最高です!後期のベレーザも応援を宜しくお願いします」

完全移籍が決定した三浦成美(写真は昨年5月のもの) [写真]=須田康暉