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 就任2年目となった新庄剛志監督(51)が早くも勝負モードに突入している。

 日本ハムでは7日から福田俊投手(26)が名護の1軍キャンプに合流。代わって北浦竜次投手(22)、齋藤綱記投手(26)の2人が沖縄・国頭の2軍キャンプに降格した。新庄監督が異例の早期入れ替えで厳しさを前面に示した形だ。

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 キャンプ初日に紅白戦を敢行、第2クール初旬にして早くも入れ替えを敢行と選手の見極めに鋭い目を向けている。

 「優勝だけしか目指さない」と宣言して臨むシーズン。トライアウトと称して多くの選手を起用した初年度とは違い、早期から固定メンバーで戦うことも明言している。

 就任1年目は笑顔が多かったキャンプも、今年は厳しい表情を見せることが多いことも本気度を示している。

 そんな新庄ハムの2年目に関して早くも占う声が球界内から出ている。

 日本ハムOBで新庄監督の「応援団」を自任する岩本勉氏は6日に自身のユーチューブチャンネルを更新。その中で今季の日本ハムの戦いぶりに言及した。

 アシスタントを務める森藤恵美氏の質問に応える形で岩本氏は今季の順位予想として「優勝予想はソフトバンク」続けて「対抗馬はオリックス」として、昨年も最後まで激しい首位争いを繰り広げた2球団が「2強」とした。

 一方、日本ハムに関しては「今の予想でいうとまだ最下位予想です」ときっぱり。理由としては昨年と戦力がほぼ変わってないことを挙げた。

 「誰が来て、誰が化学反応で良くなりますか、(現時点で)そんな計算はできない」と冷静なコメント。続けて「まだ優勝細胞は見られない」とした。チームでは近藤健介外野手(29)の移籍に伴って、人的補償で獲得した田中正義投手(28)、ドラフトのサプライズ指名で注目を集めた加藤豪将内野手(28=メッツ3A)などにも期待が高まっているが、現時点の戦力分析としては日本球界で実績がないだけに活躍は未知数とした。

 その上でチーム浮上のキーワードには新庄監督の「言葉の力」をあげた。「選手の心の扉をいかに開けるか、そこが大事」として、選手を鼓舞するメッセージをいかに出せるかが大事になるとした。

 昨年は就任1年目で数多く話題をふりまいたが、開幕から最下位が定位置となった。今春には本拠地エスコンフィールドも開場、地元の盛り上がりに応える選手の奮起を期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「それでも最下位」2年目の新庄ハムに球団OBが突きつけた厳しい「現実」とは