delyは2月7日に、同社の運営するレシピプラットフォーム「クラシル」の検索動向や、ユーザーへのアンケート調査の結果に基づき、2022年から続く食品の値上げが2023年の「手作りバレンタイン」にどのような影響を及ぼしているかについての調査結果を発表した。

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 20代前半~40代後半の女性が6割を占めるレシピ動画「クラシル」のユーザーに対し、2022年10月24日~30日の期間に行ったアンケートによれば、9割以上の人が「食品の値上げを実感」し、約6割が「家計を見直した」と答えている。

 クラシルにおいて、近年とりわけ検索数が伸びているのが「米粉」で、2022年から輸入小麦の価格高騰が続く中で、安定した価格を保っている国産の米粉が小麦粉の代用食材として幅広く利用されている様子がうかがえる。

 米粉の検索数は、前年同期比で124%と伸長しており、バレンタインの手作りお菓子として例年検索数を伸ばすレシピ「ガトーショコラ」「クッキー」「マフィン」においても、一般的な小麦粉を使用するレシピに加えて、米粉を使用するものが人気を集めている。

 なお、同じく価格が高騰している「砂糖」の代用としては、食材そのものが甘みを持ち製菓に利用しやすい「さつまいも」の検索数が増加した。

 さらに、2023年は新たに「プロテイン」の検索数が延びており、バレンタインに糖質の高いお菓子を作る人が減り、低糖質・高タンパクなものを求める人が増えていると予想される。

 2022年9月からとりわけ検索数が伸びており、2023年のバレンタインに多く作られると予想されるレシピとして、同社は「米粉」や「さつまいも」を使ったレシピ、または「低糖質・低カロリー」レシピを挙げている。

2022年から続く食品の値上げで、「クラシル」における「米粉」の検索数が増加