パーソルキャリア(東京都千代田区)が運営する転職サービス「doda(デューダ)」が、20~59歳の正社員の男女1万5000人を対象に「平均残業時間」に関する調査を実施し、その結果をランキング形式で発表しました。

 調査は、職種名と同時に、「事務/アシスタント」「営業」「企画/管理」「販売/サービス」「クリエイティブ」「コンサルタント/不動産専門職」「医療系専門職」「金融系専門職」「素材/科学/食品系エンジニア」「モノづくり系エンジニア」「IT/通信系エンジニア」といった「職種分類名」でも実施。

 ひと月あたりの平均残業時間が少ない職種のランキングトップ20では、3位が約11時間の「営業事務アシスタント」(事務/アシスタント)、2位が約10.4時間の「美容関連職(理美容/エステ/マッサージ)」(販売/サービス)、1位が約10時間の「秘書・受付」(事務/アシスタント)でした。トップ10内に、事務/アシスタントは6つランクインしていました。

 また、ひと月あたりの平均残業時間が多い職種のランキングトップ20では、3位が約34時間の「施工管理」(建築/土木系エンジニア)でした。1位は約37.1時間、同じ時間で「ビジネスコンサルタント」(コンサルタント/不動産専門職)、「プロデューサー・ディレクター・プランナー(出版/広告/Web/映像関連)」(クリエーティブ)という結果になりました。

 「平均残業時間が多い年代×職種」では、「30代×クリエイティブ」が約32.5時間と最も多く、次いで「30代×建築/土木系エンジニア」約31.1時間、「20代×クリエイティブ」約30.9時間という順でした。

 「平均残業時間」に関する調査は、2022年8月22~30日にかけてネットリサーチ会社を利用したインターネット調査で実施。

 今回の結果を受け、doda編集長の大浦征也さんは「全体の平均残業時間が22.2時間で前回(2021年時)の20.8時間より1.4時間多くなり、コロナ禍で抑圧された経済活動が戻りつつあることが分かりました。一方で、コロナ禍以前に調査した2019年平均(24.9時間)よりは平均残業時間が少ないという結果となりました」と説明。「これは、2019年に働き方改革関連法が施行され、2020年4月から残業時間の上限規制が中小企業にも適用になったことで、企業もはたらく個人も、残業を含めたはたらき方への意識が高まったためと考えられます」とコメントを寄せています。

オトナンサー編集部

「平均残業時間」に関する調査の結果は?