
ただ言葉を覚えるだけでなく、その意味を理解し、人間とコミュニケーションがとれてしまうほど賢い鳥、それがオウム目インコ科のヨウムだ。
ただ賢いだけではない。仲間を思いやり、助けようとするやさしい心も持っている。
アメリカで家族と暮らすヨウムは、お父さんが台所で作業中、頭をぶつけてしまったのを見てとっさに「大丈夫?」と声をかけたのだ。
ヨウムのアインシュタインは1997年 6月15 日生まれ。今年で26歳となる。生後3か月で、アメリカ・テキサス州で暮らすジェフさん一家の家族となった。ヨウムの平均寿命は約50年だというから、ちょうど人生の中盤に差し掛かった頃合いだ。
26年も一緒に暮らしている家族だもの、がっちりと強い絆で結ばれている。
ある日、ジェフさんが台所の棚の修理を行っていた時のこと。それをアインシュタインはテーブルの上でずっと見守っていたのだが、ジェフさんがうっかり頭をぶつけてしまった。
それを見たアインシュタインはとっさに「大丈夫?(All right?)」と声をかけたのだ。

ジェフさんは「うん、大丈夫だよ、ありがとう」とすぐに返事をした。
このやり取りって、もはや人間対人間、もはや子どもと親の会話のようなものになっているのがすごい。
アインシュタインは賢いだけでなく、とても思いやりがあるのだ。
コメント欄には「彼はとっても思いありのある仲間だね」、「ブラボー!アインシュタイン。お父さんが頭をぶつけて痛いってことがわかってるんだね、お父さんの気持ちに共感ができるなんてすごい。ジェフさんが無事で安心したよ」などの声があがった。
ちなみにテキサス州のノックスビル・ズーロジカル・ガーデンズ動物園には、同じ名前のヨウム、アインシュタインがいて、混同されることがあるそうだが、2羽は同名で、同じように賢いが別のヨウムなのだそうだ。
ジェフさんが飼っているアインシュタインの日常はYoutubeチャンネルで日々公開中なので、そちらもチェックだ。
[もっと知りたい!→]ヨウムはやさしい。見返りを期待せず仲間を助ける利他的な行動を確認(ドイツ研究)

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