こんなの来たら「旅客機撮影の聖地」が大騒ぎじゃ!

2024年度以降

沖縄・宮古島で橋伝いで繋がり、スカイマークなどが乗り入れる下地島空港。沖縄特有の青い海と機体との距離感などから、「航空機見学の聖地」とされる国内屈指の航空機撮影スポット「17エンド」をもつ空港です。ここに、2024年度以降、真っ黒な胴体を持つ「ボーイング757」が毎年訪れるようになるかもしれません。

この「真っ黒なボーイング757」は、アメリカの航空宇宙産業「0-G Launch」が保有するもので、757旅客機をベースに、無重力体験飛行用に改造された機体です。なお757旅客機は、日本の航空会社では導入がなく、海外でも国内線で使われることが多いことから、いわゆる“レア機”に分類されるモデルです。

今回「0-G Launch」は、名古屋を拠点とするPDエアロスペースと無重量飛行に関するMOU(了解覚書)を締結。この契約により0-G Launchは、下地島空港から微小重力飛行サービスを提供するために、「真っ黒なボーイング757」を毎年日本に飛来させ、無重力飛行技術のサービスを提供する予定といいます。なお、0-G Launchにとって下地島は「アジアで最初の事業拠点」とのことです。

PDエアロスペースは、この「真っ黒なボーイング757」を用いて、アジアの宇宙産業の研究、宇宙飛行士の訓練、消費者の無重力飛行体験に利用できるよう、各種業務を連携して実施する計画としています。

空から見た下地島空港(画像:下地島エアポートマネジメント)。