『シュリ』(99)、『オールド・ボーイ』(03)、『新しき世界(13)など韓国映画界を代表する名優チェ・ミンシクの3年ぶりとなる復帰作の邦題が『不思議の国の数学者』に決定し、4月28日(金)より公開される。このたび、ポスタービジュアルと特報映像が解禁された。

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ミンシクが演じるのは、学問と思想の自由を求めて脱北した天才数学者ハクソン。彼は自分の正体を隠したまま、名門私立高校の夜間警備員として生きていたが、挫折寸前の劣等生ジウ(キム・ドンフィ)と出会ったことで、数学を通して人生を見つめ直していく。難しい公式も暗唱する天才数学者の顔から、悩める若者の背中を押す大人の姿まで、貫禄の演技を魅せたミンシク。『シュリ』以来、22年ぶりに北朝鮮の方言をも完璧に使いこなしたことでも話題を呼んだ。共演には、250倍の競争率を勝ち抜いて抜擢されたドンフィや、ベテラン俳優パク・ビョンウン、パク・ヘジュン、新進気鋭のチョ・ユンソなど。また、数学の美しさを証明するために円周率から作られた「π(パイ)ソング」のピアノ演奏など、数学を音楽で表現した圧巻のシーンも見どころとなる。

このたび解禁されたポスターは、数学をあきらめかけた高校生ジウが真剣に数式に取り組む姿を、厳しくも温かい表情で見つめる天才数学者ハクソンの姿が切り取られている。「正解よりも大切なことがある。」というキャッチコピーとともに、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97)を彷彿させるポスタービジュアルとなった。

あわせて公開された特報映像では、正解だけを探す世界を彷徨うジウに、正しい解き方の方法を教えるとともに、数学を通してつながった縁を通して、お互いに人生の正解を探していくという2人の姿が。名優チェ・ミンシクと若きキム・ドンフィの化学反応も楽しみな珠玉の感動作『不思議の国の数学者』に乞うご期待。

文/山崎伸子

チェ・ミンシクが脱北した天才数学者役に『不思議の国の数学者』日本公開決定/[c]2022 showbox and JOYRABBIT INC. ALL RIGHTS RESERVED.