ニコニコ動画上で「あの楽器」と呼ばれている楽器がある。

【初音ミクの「あの楽器」ついに完成? VOCALOID搭載で弾いて歌える!の画像・動画をすべて見る】

2008年12月に投稿された動画「初音ミクInnocence【3DPV】」中で、ミクが演奏しているショルダーキーボードのような正体不明の楽器のことを指しており、これまで実現化に向け、多くのユーザーが試行錯誤を繰り返してきた。

そしてついに、「“歌う”あの楽器」が登場。それを使って「Innocence」を演奏した動画が投稿されている。


あの楽器」とは……?
2007年12月に投稿された、KazuPさんによるVOCALOID楽曲「Innocence」。その1年後、kellowさんによる3DPVが投稿され、原曲・PVともに人気に火がついた。

JASRAC問題を見て思ったことを曲にした」という本楽曲は、多くのユーザーの心を掴み、さらにPV中で踊るミクの可愛らしさも評価されたが、公開から間もなく、別の視点でも注目されることに。

それが、「あの楽器」だ。

通常のキーボードならば鍵盤が並ぶところが一面ディスプレイになっており、どうやらタッチすることで音が出るようになっているようだが、その仕組みには謎が多い。





そしてPV公開から16日後の2008年12月24日、「ニコニコ技術部へのお願い・これ作って!」と題した動画が投稿され、ユーザーによる「あの楽器」開発競争がはじまることとなった。

ニコニコ技術部」とは、ニコニコ動画内の人気カテゴリ・タグの一つであり、該当する動画内の制作者たちを指すこともある。テクノロジーを駆使した「作ってみた」動画が多く投稿されている。

ついに本命完成か…? 「“歌う”あの楽器」登場
あの楽器」タグで検索すると、技術部ユーザーによる試行錯誤の結果をたくさん見ることができる。

中でも真時雨さんによって制作された「あの楽器」は、YAMAHAの歌声合成技術「eVocaloid」を用いて、弾くとVOCALOIDが歌う楽器に仕上がった。



鍵盤を押すと音と一緒にLEDパネルが光るようになっており、幾何学模様エフェクトも再現されている。

また、真時雨さんは関西周辺のイベントにも時折出展しているとのことなので、生で見るチャンスもありそうだ。詳しくは動画を参照して欲しい。

動画「歌うあの楽器 【作ってInnocence演奏してみた】」より