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カタログ表示間に合わず

日野は、新しい燃費試験法(JH25モード)に基づく表示への対応に遅れが生じていると発表した。

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2025年度からの次期重量車燃費基準に先立ち、カタログなどへ記載する燃費値については、2023年4月より新しい燃費試験法(JH25モード)に基づく表示に変更となる。

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日野は、大型トラックなどのエンジンにおける排ガス、および燃費に関する不正問題の影響を受け、新燃費基準に関する申請業務などに遅れが生じているという。    日野

2023年4月1日以降に出荷する車両については、JH25モードで試験した燃費値を申請し認可を得たうえで、カタログなどに記載する必要があるところ、日野では、エンジン認証不正問題の対応による開発スケジュールの変更などにより、JH25モードでの燃費測定および申請業務が遅れているという。

日野は、経済産業省、および国土交通省へ「エネルギー使用の合理化等に関する法律」に基づく報告をおこない、経済産業省、および国土交通省からは、まずはJH25モードでの燃費表示に向けた対応を急ぐこと、それでも表示が間に合わないものについて、JH25モード燃費値の対応が完了するまでの間は、市場の混乱の回避に尽力するよう指導を受けたという。

日野は、「今後、可及的速やかにJH25モードでの燃費表示に向けた対応を進め、各車種においては、2023年9月頃までをめどに順次対応していく見込みです」

「それまでの間は、現行の重量車モードの燃費表示である旨をカタログなどにわかりやすく記載し、お客さまに誤解のないよう努めるとともに、お取引先さまに対しても混乱のないよう丁寧な対応を徹底してまいります」とコメントした。

なお、影響を受ける車種は、大型トラック「プロフィア」(A09Cエンジン搭載車)、中型トラック「レンジャー」(A05C尿素SCRエンジン搭載車)、小型トラック「デュトロ」、大型観光バスセレガ」(A05C尿素SCRエンジン搭載車)、大型路線バスブルーリボンハイブリッド」、中型バス「メルファ」、小型バス「ポンチョ」。

トヨタブランドの小型トラック「ダイナ」の一部仕様、いすゞブランドのバス「ガーラ(A05C尿素SCRエンジン搭載車)」「ガーラ・ミオ」「エルガハイブリッド」も日野の申請業務遅れのために4月からのJH25モード燃費値でのカタログ表示が間に合わない見込み。


日野、新試験法(JH25モード)による「燃費表示」間に合わず エンジン認証不正問題で対応に遅れ