佐賀県伊万里市ファミリーレストランで、支払う能力がないにもかかわらず4500円分の飲食をしたうえ代金を払わなかったとして、42歳住所不定無職の男が逮捕。その悲しすぎる背景が話題となっている。

 警察によると、男は2月1日午後7時過ぎに伊万里市内のファミリーレストランに入店すると、しょうゆラーメンセット、軟骨からあげドリンクバーなど7点を注文するなどして、2日午後4時45分頃まで店内に居座った。

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 その後、男はタバコを吸いに行くなどと店を出て、そのまま戻らなかったため店員が警察に通報。警察官が男を発見し、詐欺の疑いで逮捕した。警察によると、男は所持金30円だったとのこと。また2月2日が誕生日だった。動機などは不明だが、容疑を認めているという。

 この事件に、ネット上では「犯罪であることは大前提だけれど、ここまで追い込まれてしまっていたことも悲しい。相談できる人物もいなかったのだろうし」「少子化対策には成人がしっかりと生活していけることも含まれているでしょ。男が悪いのは言うまでもないけれど、困っている人を見捨てる社会もいかがなものか」「かわいそうだなと思う。きちんと仕事をするなりなんなりできなかったのだろうか」などの声が上がる。

 一方で、「今どき選ばなければ何らかの仕事があるだろ。働けよ」「こういう生き方になってしまった自分が悪いよ」「同情する部分はあるけれど、やっぱり無銭飲食は良くない」などの指摘も上がっていた。

 自らの誕生日を無銭飲食という形で祝っていたと思われる男。なんとも悲しい話である。

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