文化庁立命館大学ゲーム研究センターは、ゲーム音楽のオンライン展示会「Ludo-MusicaⅢ」を2月9日(木)から3月31日(金)まで開催する。

『moon』や『ペルソナ3』などの名曲を“聴いて学ぶ”オンライン展覧会「Ludo-Musica III」2月9日より開催へ_001

 「Ludo-MusicaⅢ」は産・学・館(官)が連携するプロジェクト「文化庁令和4年度メディア芸術連携基盤等整備推進事業」の一環として、オンライン上のゲーム展示における課題の発見や検証を目的に実施されるイベントだ。

 本イベントは今年で3回目の開催となり、例年どおり幅広い世代のゲーム音楽が展示されている。

『moon』や『ペルソナ3』などの名曲を“聴いて学ぶ”オンライン展覧会「Ludo-Musica III」2月9日より開催へ_002


 展示は「本館」「新館」「別館」の3部で分けられた構成となっており、本館では「ゲームのための音楽/音楽のためのゲーム」をテーマに、電ファミ編集長のTAITAIを含むゲーム業界、ゲーム研究の有識者らがさまざまなアーティストによるゲーム音楽を3つの視点で紹介。展示では『moon』の「KERA-MA-GO」や『ペルソナ3』の「Mass Destruction」をはじめとした多彩なゲーム音楽を、作品紹介や解説文とともに聴くことができる。

 続いて、新館ではゲーム音楽のクリエイター自身が自ら作品を紹介。『ファンタシースターオンライン 2』の作曲を手掛ける小林秀聡や、『ファイナルファンタジーⅥ』の作曲を担当した宮永英典氏らが自身の曲を解説しており、本館と同様に音楽鑑賞も楽しめる。

 また、別館では新たな試みとして、Twitter上でユーザーらが選ぶ優れたゲーム音楽を募集している。専用のハッシュタグ「#minnadeLM」と一緒に推薦作品やパネル文をツイートすることで誰でも応募が可能だ。別館の専用ページでは応募にあたっての細かな概要もまとめられているので、興味のある読者は確認するとよいだろう。

 「Ludo-Musica III」は3月31日(金)までの期間限定で開催中。実際にアクセスしてゲーム音楽を鑑賞してみてはいかがだろうか。

「Ludo-Musica III」展示はこちら

以下、プレスリリースより


文化庁令和4年度メディア芸術連携基盤等整備推進事業

「Ludo-Musica III」の開催について

ゲーム音楽をテーマにしたオンライン展覧会「Ludo-Musica III」を2023年2月9日より開催いたします。

本展示は「文化庁令和4 年度メディア芸術連携基盤等整備推進事業」の一環として実施するものです。立命館大学では平成2 7 年度より文化庁の委託を受け、ゲームアーカイブ所蔵館の連携推進およびゲームアーカイブ利活用の調査・実践を進めてまいりました。
この度、これらの活動のひとつとして、過年度に引き続き、オンラインにおけるゲーム展示の課題発見・検証を目的にパイロット展「L u d o – M u s i c a III」を開催します。
様々な切り口からピックアップされたゲーム音楽をお楽しみください。

なお、本展示のタイトルである「Ludo-Musica」は「遊び(Ludus)」と、「音楽(Musica)」を組み合わせた造語です。古来より続いてきた様々な音楽とは異なる「ゲーム音楽の特色」を広義の“遊び” という切り口から展示するという意図を込めています。


展示構成:
本館:ゲームにとって音とはなにか
 STAGE01 ゲームのための音楽/音楽のためのゲーム
 STAGE02 ゲーム「ならでは」の音楽
 STAGE03 「三国志」を彩る音楽

新館:ゲーム音楽の技術と文化
 STAGE01 クリエイターの肖像
 STAGE02 CEDECにみるゲームサウンド技術

別館:みんなでつくろう!Ludo-Musica

展示作品推薦者:
本館:STAGE 01: 伊藤 彰教、井上 明人、尾鼻 崇、岸 智也、小出 治都子、小山 友介、鮫島 朋龍、鴫原 盛之、TAITAI、寺町 電人、中川 大地、中村 彰憲、日高 良祐、毛利 仁美、吉田 寛、マーティン・ロート/STAGE 02: 岩本 翔(キュレーター) / STAGE 03: 小出 治都子(キュレーター)
新館:STAGE 01: 飯田 和敏、川田 宏行、慶野 由利子、小林 秀聡、中潟 憲雄、宮永 英典、メタルユーキ / STAGE 02: CESA(監修)、IGDA(協力)
別館:参加者のみなさん!

URL:https://ludomusica.net

開催概要:
文化庁令和4年度メディア芸術連携基盤等整備推進事業オンライン展

Ludo-Musica III

展示期間:令和5年2月9日(17時)〜3月31日(17時)
展示場所:オンライン展示
展示内容:デジタルゲームの音楽をテーマとしたオンライン展示
言語:日本語/英語
主催: 文化庁
共催:立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)
協力:「三国志 水魚之交」展実行委員会、大阪国際工科専門職大学、大阪樟蔭女子大学、ゲームアーカイブ推進連絡協議会
ディレクター:尾鼻崇
キュレーター:尾鼻崇、岩本翔、小出治都子
情報開示日:令和5年2月9日17時
閲覧推奨環境:
Microsoft Edge最新バージョン
Google Chrome 最新バージョン
Firefox 最新バージョン
Safari 最新バージョン
iOS、Androidの標準ブラウザ

連絡先
担当:尾鼻(contact@ludomusica.net)

※本展示は「文化庁令和4年度メディア芸術連携基盤等整備推進事業」[1]の一環として実施するものです。立命館大学では平成27年度より文化庁の委託を受け、ゲームアーカイブ所蔵館の連携推進およびゲームアーカイブ利活用の調査・実践を進めて参りました。

[1] 「メディア芸術連携基盤等整備推進事業」は、「我が国でこれまで創造されてきたメディア芸術作品を保存・活用するために必要な基盤となる作品の所蔵情報等の整備の推進、産学館(官)の連携等の分野を横断して課題解決に取り組む事業を一体的に実施するとともに、アーカイブ化した作品・資料等の活用に資する取組みを実施することにより、貴重なメディア芸術作品・資料等の鑑賞機会の創出、インバウンドの増加、メディア芸術作品等の収集・保存・活用を担う人材の育成を図り、もって我が国のメディア芸術の振興を図る」ことを目的として実施されている文化事業です。