人気演芸番組『笑点』(日本テレビ系)の新メンバーが、5日の放送でようやく発表された。司会を務める落語家春風亭昇太は、知り合いだけでなく全く面識がない人に「次の『笑点』、誰が来るんですか?」と道端で聞かれたりしたそうで、発表までの心理的な負担がかなり大きかったようだ。

8日放送のラジオ番組『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)で、パーソナリティの春風亭昇太が「いやぁ、もう清々しい毎日がやってきましたよ!」と語った。昨年9月30日に肺がんのため亡くなった六代目三遊亭円楽さん(享年72)の後任は誰なのか。昇太が聞いたのは今年に入ってからだったが、友人知人や仕事仲間から「誰? 誰?」と探りを入れられる日々が続き、黙っているのが大変辛かったという。

『笑点』大喜利の新メンバーとなった春風亭一之輔は「今、最もチケットが取れない落語家の一人」と言われ、彼が寄席に出るだけで満席になるほどの人気落語家である。『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』アシスタントの乾貴美子が「『笑点』に出たら、知名度はぐんと上がりますしね」とコメントしたが、昇太はまず、スケジュールが立て込んで多忙な一之輔が『笑点』レギュラーを承諾してくれたことに驚いたそうだ。その上で昇太は、「落語家が全員、『笑点』に出たがっているわけではない」と意外な実情を明かしている。

『笑点』でのキャラクターが普段の落語の邪魔になったり、実際にやりづらくなったという先輩を何人か知っているそうで、昇太の場合は円楽さんから「こいつ、いい年してまだ結婚してないんですよ」と茶化されたのがきっかけで“独身キャラ”が定着したが、特に落語に支障が出ることはなかった。たまに寄席で「今日は『笑点』の着物を着ないんですか?」と声をかけられるくらいで済んでいるそうだ。一之輔も何らかのキャラを付けられるだろうが、もともと実力があるため番組のイメージと異なるからといって落語の評価が悪くなることはないだろうと昇太はみている。

遡れば2021年末に林家三平がレギュラーを降板した際には、後任に当時すでに売れっ子だった桂宮治が選ばれた。今回も一部報道では女性落語家の名が挙がっていたが、蓋を開ければ春風亭一之輔とかなり手堅い人選である。2人は共に40代、これからの『笑点』を担う若手落語家として頑張ってほしいものだ。

画像は『春風亭一之輔 あなたとハッピー 2023年2月5日付Twitter「#一之輔ハッピー #笑点」』『バゲット日テレ公式】 2023年2月6日付Instagram「本日のゲスト」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび

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