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 昨季最下位に沈んだ中日はオフシーズン、トレードで阿部寿樹(33)と京田陽太(28)を放出し、ドラフトでは4人の内野手を指名するなど、センターラインを中心に「血の入れ替え」を断行した。昨季終盤から遊撃手として62試合に出場した龍空(20)やドラフト2位の村松開人(22)、6位の田中幹也(22)、7位の福永裕基(26)など熾烈な二遊間争いが予想される。

 一体、この中の誰が二遊間のレギュラーを担うのか。中日、巨人で活躍したプロ野球解説者井端弘和氏が、同じく中日OBでかつてエースとして活躍した川上憲伸氏のYouTubeチャンネル『川上憲伸カットボールチャンネル』の今月9日までに更新された動画に出演し、若手の内野手について語った。

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 井端氏はドラフト2位の村松について、「村松選手は全体的にいいと思う。守備もそんなに欠点はなく、今のままでもいい。球際も上手かったよ。打つのも無駄がない」と、その総合力の高さを評価した。キャンプでもセカンドのレギュラー候補としてもうアピールを続けている。

 また、同じくセカンドのレギュラー候補として井端氏は「社会人から来た福永選手も力がある。右方向に大きい打球を飛ばしていた。力もあるし、ヘッドをうまく使う独特のスイングだった」と福永の名前を挙げ、パンチ力のある打撃を評価した。

 新助っ人のオルランド・カリステ(31)は、キャンプでは遊撃のポジションでシートノックに入り軽快な守備を見せるなど、こちらもアピールをしている。井端氏は「カリステも二遊間できるだろうから、面白いよ」と話した。ただ、「ピッチャー2人は確定だから、アキーノ次第。ビシエドもアルモンテもいるし」と、他の外国人との兼ね合い次第と語った。

 井端氏は、自身の後継者が誰かについて問われると、「田中幹也ですかね」と亜細亜大学の後輩、田中の名前を挙げた。「田中選手に求めるところは、どっちかと言ったら打てる選手。それを一つひとつ覚えていかないと。そういったところをやってくると、自然と(チームの)打順の流れが良くなってくる」と話し、打力の向上に期待した。

 今季はルーキーの2人が二遊間を守る可能性も大いにある。新戦力の躍動が中日浮上のカギを握りそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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