なんだかんだでロケットには強いロシア

2018年10月から現在まで連続撃ち上げ成功記録を継続

ロシアの国営宇宙企業のロスコスモスは2023年2月10日、バイコヌール宇宙センターからソユーズ 2.1aに搭載した宇宙貨物船の打ち上げを成功させ、ロケットの打ち上げを100回連続で成功させたと発表しました。

ロスコスモスでは、2018年10月から現在まで連続撃ち上げ成功記録を継続しています。以前のロシア国内の連続撃ち上げ成功記録は、1992年2月~1993年3月の期間で記録された59回でしたが、2021年6月に同記録を更新してから、大きく成功回数を増やし、今回で100回の節目となりました。

100回のうち、カザフスタンのバイコヌール宇宙センターからの打ち上げが最多で46回となっています。2位がロシア国内のプレセツク宇宙基地からの36回で、ほかに、極東ロシアのボストチヌイ宇宙基地で9回、フランス領ギアナ宇宙センターで9回の打ち上げを行いました。

打ち上げられたロケットの種類はソユーズシリーズが最多で82機、ほかにはプロトン-Mやアンガラロケット、不要になった大陸間弾道ミサイルロケットに改造したロコットなどが含まれるようです。

なお、日本のJAXAが打ち上げているH2Aロケットは、2023年1月26日に連続打ち上げ成功記録を40機連続に伸ばしています。ちなみに、2022年に一番ロケットを打ち上げ回数が多かったのは、イーロン・マスク氏が代表のスペースXの61回で、なんと民間企業が世界1位となっています。

打ち上げのため専用列車で運ばれるソユーズ(画像:NASA)。