負傷により離脱中だったミラン所属のイングランド代表DFフィカヨ・トモリとアルジェリア代表MFイスマエル・ベナセルが、実戦復帰に近づいているようだ。12日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 FIFAワールドカップカタール2022による中断期間が明けて以降、不振に陥っているミラン。とりわけ連覇を目指すセリエAでは第19節から第21節にかけて3連敗を喫するなど、なかなか勝ち星を挙げられず、順位も5位まで下がっている。そんな中、現地時間14日にはチャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16のファーストレグが予定されており、ミランは本拠地にトッテナムを迎えることなっている。

 そんな大一番を前に、負傷により戦線離脱が続いていた主力2選手がチームの全体練習に合流し、実戦復帰に向けて調整を行なっているようだ。今回の報道によると、臀部の負傷でセリエA第19節ラツィオ戦を最後に実戦から遠ざかっていたトモリと、大腿二頭筋の負傷により1月末から離脱を強いられていたベナセルが、現地時間12日に行われたチームの全体トレーニングに合流したという。

 両選手とも負傷箇所は完全に回復しているとのことで、12日のトレーニングではチームメイトとともにフルメニューを消化したようだ。『スカイスポーツ』は両選手が14日のトッテナム戦で実戦復帰を果たす可能性が高いと指摘。ステファノ・ピオリ監督が両選手のスタメン起用を検討しているとも伝えている。また、トモリとベナセルが先発出場する場合、3バックのシステムが採用される可能性が高いと予想している。

 また、ハムストリングの負傷で長期離脱を強いられているイタリア代表DFアレッサンドロ・フロレンツィについても12日のトレーニングで部分合流を果たしたようだ。復帰時期については明らかになっていないものの、近日中に実戦復帰を果たす可能性もあると『スカイスポーツ』は伝えている。

直近の公式戦では欠場が続いていた(左)トモリと(右)ベナセル [写真]=Getty Images