香港の航空会社キャセイパシフィック(00293/香港)が2月15日、2023年1月の旅客、貨物輸送実績を発表し、旅客輸送が新型コロナ後初めてのべ100万人を超えたことを明らかにした。
 
 同社の1月における輸送旅客数はのべ103万1893人で、前年同月比41.78倍の大幅増となった。100万人を超えるのは新型コロナの感染拡大が始まって以降で始めて。1日あたりの旅客数はのべ約3万3000人で、前月の2万6000人から7000人ほど増加した。有償旅客キロ(RPK)は同39.07倍となった。また、座席利用率は86.8%で46.4ポイント増加。輸送力を示す座席キロ(ASK)は同18.17倍となっている。
 
 1月8日に中国本土と香港間の検疫免除再開後に香港から、または香港経由で中国本土に向かう航空便需要が増加し、中国本土と香港を往復する航空便を上海便で3往復、北京便で11往復まで増加した。また、春節の大型連休による海外旅行ニーズが復活し、日本やタイ、シンガポールなどに向かう航空便が特に人気を集め利用が増えた。
 
 貨物輸送では1月の輸送量が9万5139トンで同28.1%増加、前月比では11%減となった。春節の連休で工場が操業停止となったことで貨物輸送ニーズがやや減少した。有償貨物トンキロは同2.41倍となった一方で、貨物積載率は同14.4ポイント減の62.2%となった。有効貨物トンキロ(ATK)は同2.97倍だった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

キャセイパシフィック、23年1月の旅客輸送量が新型コロナ後初めて100万人を回復