奈緒が、4月13日(木)スタートの木曜劇場「あなたがしてくれなくても」(毎週木曜夜10:00-10:54※初回は夜10:00-11:09、フジテレビ系)で主演を務めることが分かった。さらに、永山瑛太、岩田剛典、田中みな実の出演も発表された。

【写真】「あなたがしてくれなくても」原作コミック1巻の書影

■問題を抱える2組の夫婦が織りなす禁断の恋愛ドラマ

原作は2017年から漫画雑誌漫画アクション」にて連載をスタートし、2018年には電子書籍「めちゃコミック」の年間ランキング1位を獲得したハルノ晴の同名コミック。問題を抱える2組の夫婦が出会うことにより、崩れていく夫婦関係や複雑にもつれていく関係を描く禁断の恋愛ドラマ。監督を務めるのは、2014年放送の木曜劇場「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」を担当した西谷弘監督。また、西谷監督をはじめ当時の制作スタッフが9年ぶりに木曜劇場枠に集結する。

■奈緒、フジテレビ連続ドラマ6年半ぶり出演で、主演は初!

主演を務める奈緒は、2022年放送の「ファーストペンギン!」(日本テレビ系)で民放GP帯ドラマ初主演。フジテレビの連続ドラマには木曜劇場「Chef~三ツ星の給食~」(2016年)以来6年半ぶり2度目の出演で、今作がフジテレビ連ドラ初主演作となる。永山とは、2015年放送の「私は父が嫌いです」(NHK BSプレミアム)以来8年ぶりの共演で連ドラ初共演となり、岩田、田中とも連ドラ初共演となる。

また、永山の木曜劇場出演は2013年放送「最高の離婚」以来10年ぶり、岩田の木曜劇場出演は2014年放送「ディア・シスター」以来8年半ぶり。そして、田中のフジテレビ系ドラマの出演は、2019年、2020年放送「ルパンの娘シリーズ」、2019年放送「モトカレマニア」、2021年放送「ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~」。

■奈緒&永山瑛太、セックスレスに悩む夫婦役

奈緒が演じる吉野みち(よしの・みち)は、建設会社の営業課で働き、平凡だが不自由ない生活を送る32歳のOL。そんなみちは、永山が演じる夫の吉野陽一(よしの・よういち)とは、結婚5年目でも仲はいいが、毎晩同じベッドで寝ているのにセックスはなく、すでにセックスレス歴2年に。みちは「女としての魅力が足りないのかもしれない」と派手な下着を購入してたり、スキンケアしたりと努力を重ねるが、いつも期待外れの結果に終わってしまう。さらに、約束してもすっぽかされ、夫の愛を感じられず日々を過ごす。「このまま女として終わるのかなぁ」と漠然とした不安を抱えているうちに、夫婦関係が少しずつこじれていく。

一方、カフェで雇われ店長をする陽一はコーヒーに強いこだわりを持つも、人付き合いが苦手で接客には向かず店はあまり繁盛していない。人との関わりを避けて生きる陽一にとってみちは、唯一全く気を遣わずに一緒に居られ、ダメな部分も含めて優しく受け入れてくれるみちのことを愛している。しかし、いざその場面になるとプレッシャーに感じてしまい、いつも適当にはぐらかして逃げてしまう。セックスレスでも良い夫婦関係を築けていると信じている陽一は「性格もぴったり、仲も良い、一緒にいて楽しい。それって十分夫婦として成り立っていると思うんだよ」とみちに思いを打ち明ける。

■岩田剛典&田中みな実演じる美男美女で理想の夫婦は…

岩田が演じる新名誠(にいな・まこと)はみちの会社の上司。働きぶりは優秀で人当たりも良く、そのうえ端正な顔立ちのためひそかに社内のファンも多い。しかも、愛妻家だとのウワサで、田中が演じるキャリアウーマンの妻・新名楓(にいな・かえで)に代わって家事もこなす良き夫。とにかくモテるが、浮ついたそぶりは一切見せず、模範的な人生を送る。自立した女性がタイプで、楓はまさに理想の女性。ファッション誌という華やかな世界で生き生きと活躍する楓を献身的に支えることに生きがいを感じている誠だが、誰にも言えない秘密を抱えている。

一方、ファッション誌の副編集長に就任したばかりのバリキャリ女性の楓は自分磨きも怠らず容姿にも自信があり、周囲から美男美女で理想の夫婦だと思われている。今がキャリアの正念場だとプレッシャーを感じており、プライベートを犠牲にして仕事に没頭する日々を送る。誠が献身的に支えてくれるから今の自分があると感謝しているも、心に余裕がなく、誠を雑に扱ってしまうことがあり、夫婦で向き合う時間はほとんど取れてないため誠の本音には気づけていない。

そんな2組の夫婦。ある日、夜の約束を陽一にすっぽかされ、一人寂しく夜風を浴びながら缶ビールを飲むみちは、偶然通りかかった誠と肩を並べて飲むことにする。すると、みちは酔いに任せて夫とセックスレスであることを誠に告白。この日を境に、それぞれの夫婦が抱える問題が表面化していく。

■奈緒のコメント

――今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。

元々原作マンガを読んでいたのでびっくりしました。原作がすごく面白くて好きだったので、純粋にうれしかったです。

――フジテレビ系ドラマ初主演となります。意気込みをお聞かせください。

今年の占いで“初めてのことに挑戦するといい”と出ていたので、2023年初めての大きな挑戦をこのドラマで経験させていただけるのはすごくうれしいです。今回の現場では初めてお会いする方が多くいらっしゃいますが、初めての皆さんと新しい作品を作れるのはすごく楽しみです。何よりも自分自身が楽しみながら現場にいられたらと思っています。

――永山さんのポスター撮影はいかがでしたか?

緊張しました! 私が瑛太さんと初めてお会いしたのは福岡にいる時で、ちょうど上京しようとしていた頃でした。今回、この作品で瑛太さんと再会できたのがすごくうれしいです。瑛太さんと私は、結婚5年目という長く連れ添った夫婦の役なのですが、私たちの空気でお芝居させていただいた時、どういう夫婦になるんだろうと今からすごく楽しみにしています。

――みちを演じるうえで心がけようとしていることはありますか?

この物語の登場人物はみな、自分とも向き合って、相手とも向き合って、いろんな悩みや迷いと出会います。“だからこそ、これだけ多くの方に届く作品なのかな”と思いながら原作を読んでいたので、私も怖がらずにみちと一緒に悩んだり、迷ったりしていこうと思います。

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

主人公や、いろんな登場人物に寄り添いたくなるドラマになると思います。誰に寄り添うのかは、皆さんが自由に見てくださったらうれしいです。一生懸命作ります。

■永山瑛太のコメント

――今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。

問題作と言いますか、いろいろと良い意味で賛否両論を呼ぶような作品で、挑戦しがいがあるので、楽しみたいなと思いました。

――奈緒さんとのポスター撮影はいかがでしたか?

初めて福岡でお会いした時からすごく芯がしっかりしていて、今後女優さんとして何か起こしてくれる方だなと直感していました。今日のスチール撮影でも、お互い気を遣い合わなくても、自然に波長があっているという感覚がありました。これからお芝居する上でいろいろな心の機微を表現していきたいですが、そこでもまた新しい奈緒さんを見られることを楽しみにしています。

――陽一を演じるにあたり心がけようとされていることは?

ドキドキハラハラしながら原作を一気に読ませていただきました。陽一という人は、おそらく世の女性の大半の方を敵に回すと思います(笑)。そういう叩かれ具合というのも、役者としては楽しんでいきたいですし、陽一にも心の中にいろいろ思いがあるわけで、そこが露呈されていった時に視聴者の方々に何を感じていただけるかなと期待しています。

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

“結婚ってなんだろう”、“男と女ってなんだろう”、“瞬間的に運命と向き合った時に人はどう動くんだろう”とか、ドラマでしか描けない生々しさを楽しんでいただけたらなと思います。

■岩田剛典のコメント

――今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。

木曜劇場は「ディア・シスター」以来8年半ぶりの出演になります。久しぶりにこの枠に帰ってきて、大人になったなと思う気持ちもありますし、自分にとっては夫婦の人間模様が展開されていくドラマは初めてなので楽しみです。共演者の皆さんも初めましての方ばかりなので、今からお芝居するのが楽しみです。

――原作を読んだ感想はいかがでしたか?

これまで「金魚妻」や不倫をテーマにした作品に出演させていただいたので、そういう経緯でオファーいただいたのかなと思ったくらい、なかなか攻めた内容になっていると思います(笑)。ドラマが映像化されてどんな展開になっていくのかも、自分自身楽しみです。

――田中さんとのポスター撮影はいかがでしたか?

ドラマのお仕事は初めてですけど、バラエティー番組などでお会いしたことはありますので、初日から打ち解けられているような気がします。

――新名を演じるにあたり心がけようとされていることは?

原作があるといえど、脚本をしっかり読んで、ドラマ版の新名という役どころをつかんでいきたいと思いますし、これから監督とも相談しながら作っていきたいと思います。

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

夫婦の人間模様を楽しんでいただけると思います。もしかしたらドロドロした部分もあるかもしれませんが、登場人物の誰かしらにすごく共感していただけるような内容になると思うので、ぜひ楽しみにしてください。

田中みな実のコメント

――今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。

3年ほど前に電子コミックで読んでいたので、お話をいただいた時「え、あの作品!?」と驚きました。結婚しているしていないに関わらず、長くお付き合いをしているとこういうこともあるのかなと、自分に置き換えて読んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

――岩田さんとのポスター撮影はいかがでしたか?

バラエティー番組などでご一緒させていただいていますので、今日の撮影も自然と打ち解けられました。岩田さんは西谷監督の「シャーロック」に出演されていますし、いろいろと教えていただきながら引っ張ってもらいます。

――楓を演じるにあたり心がけようとされていることは?

強く見え過ぎない方がいいのかな? 夫への愛はあるし、好きだから、信用しているからこそ多忙を理由に甘えてしまっている。やるせなさや葛藤を表現できればと思います。

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

木曜日の夜にご覧いただいて、金曜日に職場や学校で話題にしてもらえるといいなぁ。話題に事欠かないドラマになると思いますのでご期待ください。

■プロデュース・三竿玲子のコメント

――企画の経緯を教えてください。

原作は女性から圧倒的支持を得る大ヒットコミックで、夫婦のタブーをテーマにし、なかなか口に出しては言えない、でも誰もが密かに心の中に思っていることがたくさん描かれていて、大変面白く、私も一ファンとして読ませていただいておりました。2組の夫婦、4人がそれぞれに悩みがあり、思いがあり、もがき苦しんでいる。誰一人として本当の意味で悪者はいないこの作品にほれ込み、映像化のオファーをさせていただきました

――吉野夫婦のキャスティングについて教えてください。

みちは派手なことはせず真面目に生きてきた“普通”の女の子で、だからこそ、彼女が心に隠しているセックスレスの悩みは他人事ではなく共感を呼ぶのだと思います。さまざまな個性的な役もこなす演技力がありながら、“普通”をものすごくチャーミングに演じられるのは奈緒さんしかいないと思いオファーさせていただきました

陽一は、その行動自体は女性に嫌われる要素もありますが、それでもどこか憎めない人間味がある役どころです。彼を圧倒的に魅力的に、説得力を持って演じられる方に、という思いから、コメディからシリアスまで幅広くこなす演技力と、年々増している大人の色気と、たまに垣間見える少年のようなかわいさを併せ持つ永山さんにお願いさせていただきました

――新名夫婦のキャスティングについて教えてください。

新名は、誰もが憧れる“王子様感”と色気があるミスターパーフェクトに見えますが、実はずっと密かに抱えていたものがあり、苦しんでいる男性です。パフォーマーとしても俳優としても人気があり、圧倒的“王子様感”のある岩田さんのパーフェクトさが崩れていく、悲しい、寂しい表情のお芝居を見たいと思いオファーさせていただきました

楓は、優雅に泳ぐ白鳥が水面下で必死に足を動かしているように、キラキラした世界での活躍の裏で必死に努力している女性です。女優としても今注目されていて、女性の憧れの的であり、洗練されていて、凛(りん)とした大人の女性で、自分をしっかりと持っている印象の田中さんにピッタリな役柄だと思いました。今回、この豪華な4人のキャストにお願いできたことを、本当にうれしく思っています。

――視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

心揺さぶられる原作の物語にドラマオリジナルのエッセンスを盛り込み、原作のファンの方もドラマから見ていただく方も、4人の誰かに必ず“自分”を見つけて共感できるドラマになっていると思います。この春は「あなたがしてくれなくても」にぜひ、ご期待ください。

「あなたがしてくれなくても」に出演する奈緒、永山瑛太、岩田剛典、田中みな実/(C)フジテレビ