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 球団史上初の3連覇と日本一を目指す今季のヤクルト。昨季は村上宗隆(23)が史上最年少で「3冠王」を獲得する大活躍や、オスナ(30)、サンタナ(30)の両外国人の活躍、中継ぎ投手陣の奮闘もあり、リーグ2連覇を果たした。

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 今季も野手陣は固定されつつあるが、競争が激化しているポジションはどこなのか。現役時代にロッテの捕手として活躍、WBC日本代表としても世界一に貢献、引退後は野球解説者として活動する里崎智也氏が2月1日、自身のYouTubeチャンネル『Satozaki Channel』で、今季のヤクルトについて語った。

 里崎氏は動画内でヤクルトのレギュラー野手に関して、「唯一、レフトだけがサバイバル」と話した。昨季は山崎晃大朗(29)がキャリアハイの主にレフトのスタメンで出場したが、ベテランの青木宣親(41)や2年目の丸山和郁(23)、昨季は6本塁打を記録した浜田太貴外野手(22)などもいる。また、春季キャンプでは捕手登録の内山壮真(20)がレフトで守備練習を行うなど、まさにサバイバルの状況だ。「若い選手がレギュラーなので、層が薄いのも仕方ない部分もある。若手がどんどん差を埋めていったら、チームとして盤石になってくる」と里崎氏は話したが、一体誰がレフトのレギュラーを掴むのか。

 一方で、里崎氏は「先発は空いている。去年は10勝した投手が1人もいなかった」と、3連覇を目指すヤクルトの課題として、先発投手陣の整備を挙げた。昨季は小川泰弘(32)、高橋奎二(25)、サイ・スニード(30)らが先発ローテーションを支えたが、里崎氏が言うように2桁勝利を挙げた投手がいなかった。「先発に2桁勝利が2〜3人出てきたら無敵。3連覇は間違いなし」と里崎氏は語ったが、ドラフト1位の吉村貢司郎(25)、昨オフに獲得した新外国人のディロン・ピーターズ(30)、ライネル・エスピナル(31)らの活躍や、昨季故障の影響で1年間を棒に振った奥川恭伸(21)の復活などがあれば、3連覇の可能性が大いに高まる。中6日で固定しない柔軟な高津監督の起用にも注目だ。

 今季のヤクルトは課題の先発投手陣を整備して、3連覇と日本一奪回を達成することができるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

今季のヤクルトはレフトがサバイバル?投手陣の奮起は?球界OBが語る「3連覇」への条件