刊行から約1か月で10万部を突破したビートたけし原作による「アナログ」が二宮和也主演、波瑠共演で実写化され、2023年秋に公開されることが決定した。

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原作はビートたけしが70歳にして初めて書き上げた恋愛小説。手書きにこだわるデザイナーの水島悟は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、携帯を持たない謎めいた女性みゆきと出会う。2人は毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わし、ゆっくりと関係を深めていく。やがて想いを募らせた悟は、彼女にプロポーズすることを決意するが、みゆきは突然「ピアノ」に現れなくなる。

主人公、悟に二宮、ヒロイン、みゆきに波瑠が扮して初共演をはたす。出演にあたって二宮は「いつの時代も”誰かを大切にする気持ち”の本質はとてもシンプルで変わらないのだと改めて気付かされる作品です」とコメント。波瑠も「誰かと愛を育めることは奇跡そのものなのだと、この作品を通して実感しました」と振り返る。

監督を務めるのは長編映画デビュー作『ホテルビーナス』(04)でモスクワ国際映画祭コンペティション・パースペクティブ最優秀作品賞を受賞したタカハタ秀太。「二宮さんと波瑠さん、初共演の2人の撮影初日を見て、 まさに“悟とみゆき”を感じました」とキャスト2人に手応えを感じている。また、脚本は『宮本から君へ』(19)、『MOTHER マザー』(20)などの港岳彦が担当する。

携帯電話で気軽に連絡が取れるいま描かれる、“会うこと”を大切にした懐かしくて新しいラブストーリーとなる本作。今後の続報も楽しみに待ちたい。

■<キャスト&スタッフコメント>

二宮和也(水島悟役)

「現場の撮影はクリエイティブな日々で、毎日現場に向かうのが楽しい日々でした。 目まぐるしく変化する世の中ですが、いつの時代も”誰かを大切にする気持ち”の本質はとてもシンプルで変わらないのだと改めて気付かされる作品です。コロナ禍を経たからこそ感じることができる人と会うことの温かさと喜びを、ぜひ劇場で感じていただけると幸いです」

●波瑠(みゆき役)

「脚本を読ませていただき、とても美しい物語に感動しました。いまは会えなくてもいろいろなことを共有できる世の中でとても便利なことですが、一緒にいることでこそ分かちあえる喜びに鈍感になってしまったのかもと不安になります。 誰かと愛を育めることは奇跡そのものなのだと、この作品を通して実感しました。 是非、大切な人と観ていただけたら嬉しいです」

●タカハタ秀太(監督)

「『アナログ』が出版されてすぐ、これを二宮和也さんで映画にしたい!と切に思いました。 映画化をご承諾いただけたことは幸甚の至りです。 二宮さんと波瑠さん、初共演の2人の撮影初日を見て、 まさに“悟とみゆき”を感じました。 原作本の帯に『愛するって、こういうことじゃないか?』とあります。 誰かを大切にする、とはなにか…。 珠玉のラブストーリーを全ての世代にお届け出来ればと思います」

文/入江奈々

『ラーゲリより愛をこめて』などの二宮が実年齢に近い役柄を好演する/[c]2023「アナログ」FP[c]2023 T.N GON Co., Ltd.