HKT48の4期生、地頭江音々(ぢとうえ ねね)が1st写真集『彼女の名前』を1月31日に発売した。


撮影の舞台は、彼女の地元・宮崎県。ふとした瞬間の笑顔や考え込んだような真面目な表情、ちょっとだけ困った苦笑いから無邪気にはしゃぐ姿まで、撮影時21歳の地頭江そのままの姿が収められている。


写真集発売が現実になるとは思ってもいなかったという彼女の心境や本作の見どころ、意外な“彼女の名前”の由来、メンバーの反応など、たっぷりと語ってもらった。


──本作は初の写真集ですが、決まった時はどう感じましたか。

「写真集を出したい」というのは、妄想のような、目標にもならないくらい自分には現実味のない高い場所で、夢みたいなことという感覚だったので、現実になるとは思っていませんでした。

出すにあたって事前に準備はしていただいていたんだと思いますが、自分にとっては急なことだったので「私って写真集なんて出せるの」とすごくびっくりしました。

最初は「写真集とか興味ありますか?」と雑誌の撮影の時に聞いていただいたんです。その時はそういう世間話だと思っていたので、「機会があれば出してみたいですね」と答えていたんですが、その一ヶ月後くらいに「写真集が決まりました」と言われて。「あれ本当だったんですか!世間話じゃなかったんですか!」という感じでした。


──撮影地の宮崎は地頭江さんの地元ですが、写真集の撮影で改めて訪れるとまた違って見えることもあるのでしょうか。

小さい頃の思い出の地が多いので、自分の背丈が伸びたこともあって、その時に見た風景とは違って見えました。物理的に自分の成長を感じることもできましたし、お仕事として小さい頃の遊び場や憩いの場所に帰ってこられたことが誇らしかったです。


──写真集が決まった時には、ご家族にはすぐに報告しましたか。

なんて報告したらいいかがわからなかったんですよね。ちょっと素直になれなくて「今度、一週間くらい仕事で宮崎に行くけど」みたいな伝え方をしました(笑)。「なんで」って言われてから「写真集撮るんだよね」と答えて、「すごいね」と言ってもらう感じでした。


──「写真集決まったよ!」と連絡するのではないんですね。

ちょっと格好つけてしまいました(笑)。素直になれない家族なので(笑)、改めて感想を言ってくるような感じでもないんですが、すごく喜んでくれました。

写真集はプレゼントしたいと思っていたんですが、発売日より前に予約してくれていたんですよね。あえて言ってはこないけど、楽しみにしてくれていたことはわかったので、「喜んでくれているんだな」と1人でニヤニヤしていました(笑)。


──写真集で、特に注目してほしいポイント、見どころはどこですか。

「こういう場所で育ったんだな」「成長したんだな」というのは感じてもらえたらうれしいです。見どころというよりも、私のファンの方や家族は「写真集を出せるまでになったんだ」と思ってくれると思うんです。そういう方たちに「こうやって育ったよ」「今まではこういう一面を見せていたけど、こういうこともできるよ」という風に、新しい一面を見てもらえるんじゃないかなと思います。


──タイトル『彼女の名前』は秋元康さんがつけたとのことですが、他にも候補があったそうですね。

いくつか候補を頂いたんですが、一番自分の心に素直に入ったのは『彼女の名前』だったので、それに決めました。


──これは地頭江さんの名字が珍しいということもあると思うんですが、音々さんというお名前も素敵ですよね。お名前の由来を伺ってもいいですか。

これはすごく単純なんですけど、「音」という漢字をかわいいからどうしても使いたいと思っていた母が、女優の大塚寧々さんをテレビで見て、「ねね」っていいじゃん、と付けたそうです。


──漢字は違いますが、大塚寧々さん由来だったんですね。

そうなんです。


──名前に「音」の字が使われ、現在はアイドルとして音楽に携わっていらっしゃいますが、もともと音楽に関心が強かったのでしょうか。

そんなことは全然なかったですね。

10歳の時の2分の1成人式で、「名前の由来を聞いてきてください」と言われて、母からさっき言った内容を聞いたんですが、当時の私は他の理由も欲しがって(笑)。それで母に無理やり「楽器の音色のように美しい子になってほしいから」と後付けしてもらったんですが、実際には全然楽器なんてやったことないし、母も楽器は全然やってない(笑)。

単純に「音」という漢字がかわいいからなんです(笑)。


──出来上がった写真集には、メンバーからも反応はありましたか。

写真集が発売されてから、劇場の楽屋の近くに「発売したのでぜひ見てください」って掲示されていたので、メンバーやスタッフさんみんなで覗いて、「これがいいね」「これかわいいね」と反応してくれました。「これどこで撮ったの」と取材するみたいに、みんなが興味津々に見てくれたので、すごくうれしかったです。

松岡はなさんは、目が合うたびに表紙のモノマネをしてくるんですよ。「音々ちゃん、『彼女の名前』」って言いながら、私がサーフボードを持っているポーズを真似するんです(笑)。


──ギャグみたいになっていますね(笑)。

はなさんは、SNSにもたくさん「写真集見たよ」と上げてくださったりするので、優しいなと思います。


──イジってるわけではないんですよね?

いや、イジってると思います(笑)。イジってるけど、愛を感じます。ちゃんと見てくれた上でやっているわけなので、うれしいです。


──最後に、まだ本作を買っていない方に向けて改めてアピールをお願いします。

『彼女の名前』というタイトルで「この子ってどんな名前なんだろう」と思ってくださった方も、私の名前の方だけを見てを「これってなんて読むんだろう」と思ってくださった方も、みんな私のことを気になってくださっている方だと思うので、見るしかないです(笑)!

私に興味がなかったとしても、宮崎のすごくきれいなロケーションで撮らせていただいたので、そっち(宮崎の景色)目的でもいいので(笑)、一度手に取っていただけたらうれしいです。


取材・文・撮影:山田健史

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