ミニオン

きょう17日よる9時より、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にて、アニメ映画『怪盗グルーの月泥棒』が放送される。同作に登場する人気キャラクター「ミニオンズ」について、インターネット上では「バナナから生まれた妖精」とのウワサがある。しかし、そこには意外な“真相”があった。


■「バナナから生まれた」?

ミニオンズは、『怪盗グルー』シリーズに登場する、黄色い体にオーバーオールを着てゴーグルをかけ、謎の言語を話す不思議なキャラクター。主人公・グルーの子分たちで、当初はサブキャラクターだったものの、人気のあまりにスピンオフシリーズも製作され、主役へと昇格している。

このミニオンたちについて、『金曜ロードショー』の公式ツイッターが今月14日、「バナナから生まれた大人気キャラクターのミニオンたち」とツイート。この投稿に、作品のファンから「バナナから作られてません!」「バナナから作られたのではありませんよ」とツッコミが集まった。


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■グルーのセリフで…

ミニオンたちは黄色い体でバナナが大好物とあって、「バナナから生まれた」と言われると納得してしまう。そのためか、インターネット上には「バナナの妖精」とのウワサも…。

実際、『怪盗グルーの月泥棒』の中で、グルーの元にやってきたマーゴ、イディス、アグネスの三姉妹が、ミニオンについて聞いたところ、グルーが「バナナから作った…いとこや」と答えている。ここから、ミニオンたちがバナナから生まれたとの説が広まったと思われる。


■その“正体”は

ところが、2015年のスピンオフ作品『ミニオンズ』によると、ミニオンたちは人類以前に地球上の海で誕生した単細胞生物が進化した生き物であることが描かれている。

「minion=手先、子分」という名前が示す通り、“最も邪悪な悪党”に仕えることを生きがいとしており、ティラノサウルスエジプトファラオ、吸血鬼などに仕えてきたという設定だ。

■大阪弁独特の長さ

では、なぜグルーはミニオンを「バナナから作った」と言ったのか。じつは英語版では、グルーは「彼らはいとこだ」としか話しておらず、バナナの話は出ていない。「バナナから作った」は日本語吹き替え版のみのセリフだという。

日本語吹き替え版でグルーの声を演じているのは落語家笑福亭鶴瓶で、グルーは大阪弁を話している。鶴瓶は過去のインタビューで、アドリブのセリフはカットされてしまうものの、台本のままでは大阪弁としては収まりが悪く、大阪弁独特の長さを表現するために「大阪弁やったらこう」と提案したことを明かしていた。


■セリフを整えた?

「バナナから作った」のセリフが鶴瓶によって生まれたものなのかどうかは不明だが、件のシーンでも大阪弁に合わせてセリフを整えた可能性はあるかもしれない。

きょう17日放送の『怪盗グルーの月泥棒』でもグルーのセリフに注目してみては。

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(文/Sirabee 編集部・けろこ

ミニオンズの“正体”にツッコミ殺到 「バナナから作った」の意外な真相は…