8月の最終日、新宿バルト9へ、「キルラキル」の第25話先行上映会に行ってきました(大阪では30日に行われました)。
25話とは、テレビ未放送の、ブルーレイ&DVD第9巻に収録される新作です。
上映会+脚本の中島かずきと声優陣(小清水亜美柚木涼香洲崎綾稲田徹新谷真弓檜山修之三木眞一郎小西克幸朴ろ美 ろ=王へんに路)のトークから成る、熱く激しく濃厚な1時間半。
最初に、全24話のあらましをまとめた装繍編(総集編)があって、心拍数をあげてから、25話に突入。お話の中身は秘しますが、上映終了後のトークショーで、鬼龍院皐月柚木涼香が「台本2ページめで泣いた」と発言し、いろいろ思い出して激しく泣き笑いしてしまうくらいの、重量級のドラマが展開します。24話で謎だった部分もわかりますよー。
なにより収穫だったのは、画が、大きなスクリーンで見ても遜色ないどころか、「キルラキル」って大画面で見るべきだと実感できたこと。アクションシーンの臨場感や群衆シーンのダイナミックさなどが、大いに堪能できましたし、ことのほか、美木杉愛九郎(三木真一郎)の大画面裸身に、客席が沸いていた気がします。
個人的には、本編でもしょっちゅう嗜虐的な捕まり方をしていた満艦飾マコ洲崎綾)が大画面で捕まっているシーンに萌えました。彼女のやわらかラインは大きくなったらもっとやわらかに見えました。当然、頭も相変わらずやわらか過ぎるほどです。
なんと、トークショーでも、マコこと洲崎綾がやわらか過ぎて、目が離せませんでした。中島かずきは彼女に鋭いツッコみをし続けていました。
洲崎綾は、登場のさいには、コロッケを食べながら登場し、トーク中、ふいに、油にまみれた手を中島かずきジーパンで拭こうとするという暴挙まで! 中島が大事な話をしているときも、挙動不審な行為で曖昧にしてしまいます。でも無邪気だからなんか許せちゃう。
また、蟇郡苛の衣裳を作って着ている稲田徹が、大層汗をかいているので、気を利かせた女性陣が「拭いてあげなよ」と洲崎綾に言うと、自分が拭いた油まみれのティッシュを使おうとして、ツッコまれまくります。
余談ではありますが、このとき中島かずきが、蟇郡苛衣裳の経費は「『キカイダー01』の怪人や『(星雲仮面)マシンマン』の怪人の予算くらい」と例えました。キカイダーはともかくとして「マシンマン」って・・・とどれくらいの人がわかるんだろう。そのあと、25話で、いろいろな伏線を回収したその手腕を「アントニオ猪木の風車のよう」と例えたことと並び、マニアック過ぎて楽しかったです。

さて、途中、蛇崩乃音役の新谷真弓(自腹で作った三都制圧襲学旅行でのピンクのジャージ型と赤ブルマーという気合いの入ったコス)が気を利かせて、席をゆずり、蟇郡とマコのツーショットが実現。ふたりは、なんとなく仲睦まじくしていたのですが、質問コーナーで観客に「マコちゃんと苛くんの関係性が気になっています」と聞かれると、中島は「ないから」ときっぱり言って、ファンのドリームをぶち壊します。
「『キルラキル』には愛があるけど恋はない、と前から言ってる」ということで、24話で、蟇郡がもっていた花は食べるためのものだ、などと、とにかく希望を裁ち切ります。
ところが、卒業後の進路の話になって、なんとなくふたりに共通点があるような設定を語り出すので、期待していると、結局「ふたりは会いません」とドS発言。それを朴は「なんなの天才」と褒めていました(ナイス合いの手)。
そんな間も、稲田と洲崎はニコニコ顔を見合わせたりしていました。
ただ、中島かずきは、見た人が勝手に想像するのは自由と言っていたので、二次創作でマコ×蟇郡を自由に描いたらいいんじゃないでしょうか。

洲崎綾中心でレポしておりますが、中島かずきも声優陣もものすごくテンション高く、芸達者で、爆笑に次ぐ爆笑のトークショーは、25話の興奮がかき消えるほどのインパクトがありました。中島かずきは役者じゃないのに、なんだかトークのまわしが巧みなのですよ。司会は、アニプレックスのイケメンふうの若き男性社員の方が担当されていましたが。
そんな濃いメンツの中でも、最後まで、洲崎綾がやってくれました。最後のあいさつでは失言もありました。が、声優陣がほぼキャラクターの扮装でばっちり決めている中、めっちゃ普通の服を来ていて、本人も「地味過ぎて浮いてる」と言われたことを気にしていたようで。でも、実は「セーラー服ぽいワンピースを探してきたんだよね」と最後の最後で、明かされます(小清水亜美柚木涼香のどちらかの発言)。なんと健気ではないですか(号泣)。ああ、やっぱり最後までマコ(洲崎さん)が好き好き、大好きでした。
ブルーレイ&DVD第9巻は9月3日発売です。
(木俣冬)

「キルラキル」DVD&BD第9巻/アニプレックス 9月3日発売