プレミアリーグ第24節が18日に行われ、ブライトンとフルアムが対戦した。

 ブライトンは2023年に突入してから公式戦7試合を消化。5勝2分と無敗で新年を駆け抜けており、ロベルト・デ・ゼルビ監督の戦術が浸透したチームは現在イングランドを席巻している。その中心にいる三笘薫は2023年の公式戦で4ゴールを記録。公式戦10試合連続のスタメンに名を連ねた今節は2試合ぶりのゴールを狙う。一方、フルアムは現在暫定7位。6位のブライトンよりは消化試合数が2試合多いものの、現在は勝ち点「35」で並んでいる。ブライトンを撃破し、ヨーロッパのカップ戦出場権獲得に向けて貴重な1勝を掴みたい。

 試合は立ち上がりの4分にブライトンがチャンスを作り出す。自陣左サイドでボールを受けた三笘がカットインから加速し、逆サイドへと展開。パスを受けたソリー・マーチはペナルティエリアに侵入し、シュートコースが限られた中で左足を振ったものの、ゴール左へと外れた。38分には工夫を施したセットプレーからペルビス・エストピニャンが左サイドを抜け出したものの、グラウンダーのクロスボールはニアサイドで阻まれた。前半はこのままスコアレスで終了している。

 後半に入るとブライトンが何度もゴールに迫る。57分には右コーナーキックをアダム・ウェブスターが頭で繋ぎ、最後はマーチがゴールネットを揺らしたものの、オフサイドのため得点は認められず。59分にはカウンターの流れからマーチが左サイドを独走し、左足でクロスボールを送ると、ニアサイドに飛び込んだアレクシス・マック・アリスターが合わせる。ここはGKベルント・レノの好セーブに阻まれ、均衡を破ることはできなかった。

 76分にはスルーパスに抜け出したデニス・ウンダブが中央へ折り返し、最後はファクンド・ブオナノッテが押し込んだものの、オフサイドのため得点とはならず。このまま試合は終盤に差し掛かったものの、アウェイチームのフルアムは途中出場の2人が大仕事をやってのける。フルアムは自陣中央でルーズボールを見逃さず、ダイレクトで縦パスを付けると、カルロス・ヴィニシウスが巧みなポストプレーからスルーパスを送る。抜け出したマノル・ソロモンが左足で逆サイドのゴールネットを揺らし、フルアムが先手を取った。

 その後はブライトンが同点を目指して攻撃を続けたものの、最後まで1点が遠く。試合はこのままタイムアップを迎えた。ブライトンプレミアリーグ6試合ぶりの黒星を喫しただけでなく、2023年の公式戦で初の敗戦となっている。三笘はフル出場を果たした。一方、フルアムはプレミアリーグ2連勝を飾り、ヨーロッパのカップ戦出場権を争う“ライバル”との一戦で勝ち点「3」を掴むことに成功した。

 この後、ブライトンは28日にFAカップ5回戦でストークとの一戦に臨む。一方、フルアムは24日にウルヴァーハンプトンをホームに迎える予定だ。

【スコア】
ブライトン 0-1 フルアム

【得点者】
0-1 88分 マノル・ソロモン(フルアム)

三笘薫はフル出場もチームは2023年初黒星 [写真]=Getty Images