プレミアリーグ第24節が行われ、チェルシーサウサンプトンが対戦した。

 新年が明けてから公式戦9試合でわずか1勝(4分4敗)と、一向に調子の上がらないチェルシー。冬の大補強も今のところ実を結ばず、チャンピオンズリーグ出場権も程遠い10位に沈む。ネイサン・ジョーンズ監督を解任したばかりの最下位・サウサンプトンを本拠地に迎える今節は、公式戦5試合ぶりの勝利で上位浮上のきっかけとしたいところだ。

 しかし開始3分、チェルシーはいきなりブノワ・バジアシーレの対応ミスからピンチを招き、不安定な立ち上がりとなる。ここはカリドゥ・クリバリがカバーによって逃れたものの、続く10分にもクロスからポール・オヌアチュにゴールに迫られ、ヒヤリとする場面が続く。

 その後はチェルシーも徐々に持ち直す。28分には、マテオ・コヴァチッチのパスをダビド・ダトロ・フォファナがフリックし、抜け出したセサル・アスピリクエタがシュートを放つもこれは枠を捉えられず。すると前半終了が近づいた前半アディショナルタイム1分、サウサンプトンは敵陣でFKを獲得すると、これを名手ジェームズ・ウォード・プラウズが右足で華麗に沈める。チェルシーはビハインドを背負ってハーフタイムを迎えることとなる。

 後半開始からチェルシーラヒーム・スターリングらを投入すると、序盤から積極的な姿勢でゴールに迫る。しかし最後の質を欠いて決定機までは至らずにいると、68分にはカイ・ハフェルツがゴール前に抜け出しチャンスを迎えるも、折り返しに合わせたスターリングのシュートはブロックにあい、ここも同点弾とはならない。

 さらに71分には、ロングボールの競り合いに勝ったハフェルツがフリーでクロスを上げると、ゴール前のスターリングが頭で押し込もうとする。しかしカバーに入ったロマン・ペローがライン上で弾き返すと、こぼれ球もサウサンプトンの渾身のブロックにあい、決定機をモノにできない。セサル・アスピリクエタの頭部の負傷により12分間の追加タイムが取られると、依然として得点のないチェルシーは後半アディショナルタイム12分、CKのこぼれ球からミハイロ・ムドリクがボレーを放つも、これも無情にも枠を外れる。

 試合はこのまま終了。チャンスを決めきれなかったチェルシーはこれで公式戦5戦勝利なしと、不調から抜け出すきっかけとはできなかった。一方、リーグ3連敗で監督交代に踏みきっていたサウサンプトンは、ルベン・セレス暫定監督の初陣で貴重な金星を手にした。

 次節、チェルシーは26日に敵地でトッテナムと、サウサンプトンは25日に敵地でリーズと対戦する。

【スコア】
チェルシー 0-1 サウサンプトン

【得点者】
0-1 45+1分 ジェームズ・ウォード・プラウズ(サウサンプトン

チェルシーがホームでサウサンプトンに敗戦 [写真]=Getty Images